広島連敗止めた栗林「次は連勝で回ってくると思う」 地元・愛知で竜倒6回6K2失点「リリーフの気持ちで」
「中日2-5広島」(15日、バンテリンドーム)
広島の栗林良吏投手(29)が6回1/3を5安打2失点と力投し、2勝目を手にした。立ち上がりから制球力に優れ、緩急を使いながら、強竜打線を手玉にとった。3月29日の対戦では、“準完全試合”となる1安打完封勝利を収めており、中日戦は2戦2勝だ。チームは連敗を4で止め、今季ビジター6試合目にして初勝利。借金は「2」に減った。
三塁側のベンチ前。勝利のタッチで、栗林は目尻を下げながらナインと手を合わせた。地元・愛知で6回1/3を5安打6奪三振2失点。七回こそピンチを招いて降板したものの、堂々の竜倒だ。チームの連敗も4で止め「うれしいです」と声を弾ませた。
最も注意したのは、回の先頭打者だった。前日14日の試合では、森下が初回、先頭・福永の出塁から4点を失った。「暢仁が初回に、やられていたのもあった。やっぱり先頭が出るとピンチになりやすい」。集中力を高めて腕を振る。七回まで、最初の打者を出したのは2度だけだった。
雨天中止があり、チームはローテを再編。前回登板から中9日で上がったマウンドでもあった。「間を空けてもらったので、一人ずつ集中して。できるだけ長い回を投げられるようにと思っていた」。丁寧に腕を振り、直球や変化球をコーナーに投げ込んだ。走者を背負っての投球では、自分の間をしっかりと取る冷静さも光った。
3-0の七回は、代打・大島への四球から走者をためて2失点。なおも1死二、三塁でマウンドをドラフト2位・斉藤汰(亜大)に託した。新人右腕が後続をピシャリと無失点。「本当にもう、汰直のおかげです」と、感謝の言葉を口にした。
中継ぎから先発に転向して初めて迎えるシーズン。2軍での調整登板時には、野村2軍投手コーチにも助言を求めた。今、心がけるのは中継ぎ時代と同様の心構え。「リリーフの気持ちで。一回一回、一人一人という気持ちが、良い投球につながっている」。原点に立ち返ることで、新境地を切り開きつつある。
今季初先発した3月29日の対戦では、“準完全試合”となる1安打完封勝利。中日戦は2戦2勝だ。さらに“連敗ストッパー”でもある。前回5日の阪神戦は4連敗中で迎えた。自身に勝ち星は付かなかったが、チームは勝利。この日も4連敗で迎えて白星に導いた。
「次は連勝で回ってくると思うので、何とかその流れに乗れるように頑張りたい」と栗林。「また彼が(連敗を)止めてくれた。本当に素晴らしい投球だった」。新井監督の言葉がチームの思いだ。
