広島ドラ4・工藤 1軍へ気合充填中 リハビリ中に配球学び同期活躍も刺激に 1月合同自主トレで右脚故障
広島のドラフト4位・工藤泰己投手(22)=北海学園大=がマウンドに帰ってきた。1月の合同自主トレ中に右脚にけがを負うも、3月31日のファーム・楽天戦(由宇)で実戦復帰を果たし、順調に復活への歩みを進めている。最速159キロを誇る剛腕が1軍の舞台を目指す。
プロ入り後直後の離脱期間をむだにはしなかった。工藤がリハビリを終え、実戦に復帰している。「そんなに落ち込むことなく、自分がマウンドに戻った時のことをイメージしながら時間を過ごせた」とマウンドから離れた時間を振り返った。
突然の出来事だった。1月の合同自主トレ中、工藤の足が止まった。「自分の中では足をつったぐらいの感覚でした」。本人は小さな違和感と捉えていたが周囲に止められ、病院を受診。「右大腿(だいたい)二頭筋腱(けん)膜部損傷」と診断され、3軍(リハビリ組)に合流した。
最速159キロを誇る剛腕。力のある直球で圧倒する投球を武器とする一方で、頭脳派の一面も併せ持つ。大学時代には食事管理や練習外のトレーニングで体重を15キロ増量。球速も上昇し、一気にドラフト候補に駆け上がった。
今回の離脱期間は「野球を見る時間を増やす」好機と捉えた。過去のカープの試合動画などを、「クイズのように頭を使いながら見てました」と研究。「打者の見逃し方から狙い球を読んだり、カウントや場面によって次は何を投げるべきなのか、捕手はどうリードしているのか。勉強になることばかりでした」。プロの配球を学ぶ貴重な機会となった。
リハビリに励む傍ら、同期たちの快進撃が耳に届かない日はなかった。ドラフト1位・平川を筆頭に、同2位・斉藤汰、同3位・勝田、同5位・赤木がオープン戦から存在感を発揮。そろって開幕1軍の切符をつかみ取ったが、工藤に驚きの色は全くない。「短い時間でしたけど、練習の取り組み方を近くで見ていて、あれぐらいはやるだろうなと思っていた」。目指すのは仲間たちが待つ1軍の舞台だ。
3月31日のファーム・楽天戦(由宇)で昨秋以来のマウンドに上がると、最速151キロを計測し1回2安打1失点。そこからすでに3試合に登板し、防御率は3・86(7日時点)と一歩ずつ確実に歩を進めている。
「やっとプロの打者と対戦できる。投げる度に課題とか収穫が出てくると思うので、ここからどんどんステップアップしていきたい」と工藤。剛腕の本領発揮はここからだ。
◆工藤 泰己(くどう・たいき)2003年9月29日生まれ、22歳。北海道出身。175センチ、87キロ。右投げ右打ち、投手。小3から常盤ハリケーンで野球を始め、常盤中では軟式クラブチームのT・TBCでプレー。北海高1年秋に捕手から投手に転向。3年春夏に甲子園出場も登板はなし。北海学園大では1年秋にデビュー。最速159キロ。25年度のドラフト4位でカープに入団。背番号35。年俸800万(推定)。
