広島 栗林良吏「タメ息が気持ち良かった」快挙は八回で途絶えるも初先発でマダックス達成!お立ち台で「きょうという日を忘れない」
「広島1-0中日」(29日、マツダスタジアム)
広島が中日との接戦を制し、4年ぶりの開幕3連勝を飾った。プロ初先発の栗林良吏投手が鮮やかな完封勝利を95球の通称「マダックス」で達成し「きょうという日を忘れない」とお立ち台で明かした。
立ち上がりからストライクを先行させ、中日打線を牛耳った右腕。1本の安打も許さず、出塁すらさせなかった。中日打線も積極的にスイングを仕掛けてくる中で圧巻のパーフェクト投球。わずか56球で5回を投げきり、マツダスタジアムは大きな拍手に包まれた。
そして六回も下位打線を三者凡退に斬って快記録を継続。打線の援護がない中、淡々とアウトを積み重ねた。直後に敵失で1点を先制すると七回は上位打線ながら先頭の代打・板山をバックドアで空振り三振に仕留めた。田中幹も遊ゴロに打ち取り、岡林も投ゴロで偉業まであと打者6人となった。
七回裏の打席では「頑張れ栗林」の異例のチャントも。直後の八回、先頭の細川に中前打を浴び、快記録が途絶えた。スタンドから大きなタメ息がわき起こったが「タメ息が気持ち良かったです」とお立ち台で明かし、ファンをどよめかせた。しっかりと切り替えて後続を打ち取ると、九回もきっちりと3人で締めた。そして九回、昨年まで守護神だった際に盛り上がった登場曲が流され、ボルテージは最高潮に。95球で9回を投げきり、100球以下での完封勝利を表す通称「マダックス」も達成。マウンドでガッツポーズを繰り出し、新井監督からは頭をぐしゃぐしゃにされ笑顔がはじけた。
お立ち台では「最高です」と第一声を発し、「回を重ねるごとにファンの声援が大きくなってきて。みなさんのおかげで投げきることができました。ありがとうございます」と頭を下げた。「ストライク先行を意識してマウンドに上がりました」と明かし、「相手投手もすごくいいピッチャー。刺激を受けながら投げ負けないぞと思って投げていた」と言う。「勝ちたい気持ちだけでずっと投げていました」と明かした。
完全試合については「プレーボール前にノーヒットノーラン賞と出ていたので、やりたいなと思ったんですが…やっぱり無理でした」と言って笑わせ、九回のマウンドは「あのマウンドに上がりたい。そう思える歓声でしたし、森裏を休ませることができてよかった」と表情を緩めた。そして「きょうという日を忘れない。そしてこの登板だけだったと言われないように」と気持ちを切り替えた。





