広島・羽月容疑者 任意同行、申告、相談も「一切なかった」 “ゾンビたばこ”使用疑いから一夜カートリッジ複数発見

カープロードから羽月容疑者の看板が撤去される
 
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 広島は28日、所属する羽月隆太郎内野手(25)が指定薬物「エトミデート」を使用したとして27日に医薬品医療機器法違反の疑いで広島県警の組織犯罪対策第三課と広島中央警察署に逮捕されたことを受け、ファンに向けて陳謝した。松田元オーナー(74)と鈴木清明球団本部長(72)が取材に応じ、野球活動の停止など対応策について言及。新井貴浩監督(48)もコメントを発表した。

 衝撃的な出来事から一夜明け、球団は朝から対応に追われた。午前中に球団幹部が状況確認し、今後の対応を協議。声明も発表され、「当球団に所属する選手が今回このような事件を起こし、ファンの皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、深くおわび申し上げます」と陳謝した。

 球団にとっても羽月容疑者の逮捕は寝耳に水だった。午前8時過ぎにマツダスタジアムに姿を見せた松田オーナーは「びっくりした」と話し、「ファンの方々に申し訳ない。小さい体でプレーしている姿を見て勇気づけられた子どもたちにも申し訳ない。これからいろんなことが分かってくると思う」と言い残して球団事務所に入った。

 県警によると昨年12月16日に関係者からの通報を受け、羽月容疑者に任意同行を求めて尿検査を実施。そこで「ゾンビたばこ」とも呼ばれる「エトミデート」が検出されて逮捕に至った。球団は羽月容疑者が12月に任意同行されていた事実を逮捕されてから認知し、鈴木本部長によると本人からの申告や相談等も「一切なかった」という。

 逮捕当日も大野練習場で練習していた羽月容疑者は「エトミデートを使った覚えはありません」と容疑を否認しており、同本部長は契約解除に関しては「今後のことを見守っていかないといけない」と話すにとどめた。ただ、「本人は否定しているが、逮捕の事実がある。野球活動は停止にしたい」とコメント。羽月容疑者のグッズ販売は停止され、広島駅からマツダスタジアムに続く『カープロード』にある羽月容疑者の選手看板も撤去された。

 新井監督もコメントを発表。「当球団の選手が逮捕される事態となり、監督として大変重く受け止めております」と語り、「関係者の皆さま、ファンの皆さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心よりおわび申し上げます」と陳謝した。

 球団は独自の取り組みとして若手選手らに対し、違法薬物に関しての注意喚起を行っていた。昨年3月には同5月26日から「エトミデート」が指定薬物になることも周知していた中での今回の出来事となり、新井監督も「チームの一員として自覚を欠いた行動であり、非常に残念な気持ちです」とやるせなさを文面ににじませた。

 今後について球団は「捜査機関に全面的に協力していく」とした。またこの日の球団側の取材対応後には、羽月容疑者の関係先から「エトミデート」とみられる薬物を含んだカートリッジが複数見つかったことが、捜査関係者への取材で判明。入手先などを調べており、県警は「エトミデート」を所持した疑いも視野に捜査しているという。

 ◇羽月 隆太郎(はつき・りゅうたろう)2000年4月19日生まれ、宮崎県出身。168センチ、73キロ。右投げ左打ち。内野手。神村学園2年夏の甲子園に出場し、3回戦明豊戦では3安打も敗退。18年度ドラフト7位で広島入りした。2年目の20年に1軍戦初出場。23年から3年連続で2桁盗塁。昨季は自己最多の74試合出場、17盗塁、打率・295と成長を見せた。通算277試合、打率・243、1本塁打、34打点、51盗塁。

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