広島・新井監督 若手に“誠也流”の「マインド」「強い気持ち」見習って! ミスターお別れの会での再会明かす

 広島・新井貴浩監督(48)が14日、若手に“誠也流”のマインドを持つよう求めた。この日はJR広島駅で行われた「乳酸菌生成エキス『ラクティス』presents ウェルネス&ハッピートークショーpowered by広島FM」のイベントに参加。カブス・鈴木誠也外野手(31)のエピソードを披露し、負けん気を持ち続けて己を高めていく必要性を強調した。

 海を渡った先輩の姿が最高のお手本になる。見習ってほしいのは、気持ちの持ち方。乳酸菌をテーマにしたトークショーの後半、新井監督はカブス・鈴木が若手の頃から腸が強かったというエピソードを披露した。腸が強ければ食事量を増やし肉体強化を図ることが可能。ただ、それだけではない。「彼の一番いいところは、マインド」と強肩や長打力といった技術ではない内面を改めて評価した。

 指揮官は11月21日に東京ドームで行われた「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」に出席。参加していた鈴木と対面した。「久しぶりにゆっくりしゃべった。『絶対に負けない』とか『この投手を打ってやる』という強いマインドが彼の素晴らしいところ。結果を残している選手というのは、共通してそういうものが絶対ある」。並外れた負けん気の強さが、異国の地での躍動を支えていると再認識した。

 現役時代の晩年は鈴木とチームメート。若き主砲はグラウンドで喜怒哀楽を表現し、凡退すればベンチで悔しさをにじませたこともあった。「『クソッ』と思って次こそ絶対やってやるという、そういう強い気持ちがある」と、反骨心を次なる戦いの原動力に還元した姿を間近で見てきた。

 そこで目を向けたのは自軍の若鯉たち。オフ期間で各選手は課題と向き合っている。肝要なのは地道な鍛錬だ。「楽をしてうまくなれない。汗をかかないと。これをやったから、という特効薬はない。やっぱり辛抱強くね。その辺りも、強い気持ちがいるのかなと思う」。“誠也流”のメンタルで己と向き合い、努力を継続してほしいと発信した。

 かねて来季の構想については小園とファビアン以外のレギュラー白紙を明言。2月1日のキャンプインからは、激しいサバイバルレースのゴングが鳴る。歯を食いしばりながら自分自身を高めた先に、レギュラーの座が見えてくる。

 「やっぱりプロ野球選手だからね。言葉であり姿であり、そういうのは大切であるけど結果でモノを言わないといけない」と新井監督。シビアな視点で、折れない心を持つ若武者の出現を待つ。

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