広島 衣笠祥雄氏が残した言葉「勝って和になるというのがプロ野球」高橋慶彦氏らが回顧 最後の日本一から41年「本当そうだったもんね」
広島OBの高橋慶彦氏が13日、自身のYouTubeチャンネルに新規投稿。広島で新人王、最高勝率のタイトルを獲得し、引退後は指導者やフロントの要職を務めた川端順氏をゲストに迎えた中、伝説のOB・衣笠祥雄氏の金言について語り合った。
川端氏は東芝から1983年度ドラフト1位でカープに入団。2年目の85年に11勝をマークして新人王に選出された。87年にはオールリリーフで130回1/3を投げ、10勝2敗で最高勝率に輝いた。
当時の投手陣は年齢の近い川口、白武、金石らがいたことで仲が良かったという。だが衣笠氏に呼び出され「自分が2年目のころだったかな。天福球場の隅に呼ばれて『友達づくりに来ているんじゃないんだよ』と言われて、『プロとアマチュアは違うんだ』って」と川端氏は回顧する。
その上で「アマチュアは和で勝つかもしれんけどな、プロは勝って和ができるんだ」と衣笠氏に諭されたという。「どっかで聞いた言葉やなと思ったら、巨人の三原さんの言葉ですよね」と明かした川端氏。高橋氏も「俺たちも本当、そうだったもんね」と振り返った。
「だからキヌさんが言ってるのがわかる。勝って和になるというのがプロ野球」と力説すると、川端氏は「(入団1年目の84年に)日本一になったんですけどね、マジックが出だしてあんなに仲良くなるんだなって思った。それまで話もしない選手たちが話をしだして、選手会長が集めて。優勝の瞬間に合わない3人が握手しよるとか、大御所同士が抱き合っているとか。これなんだと」と振り返った。
「寂しいのはあれからカープは日本一になっていないんですよね。今はカープが一番(12球団の中で)遠いんですよね」としみじみ語っていた。





