広島 現役引退の上本氏がアナリスト就任 経験とデータでアプローチ、感覚に頼った反省生かす「信頼を得られるように」
広島は8日、今季限りで現役を引退した上本崇司氏(35)が2026年1月1日から球団アナリストに就任することを発表した。スーツ姿で球場を訪れた上本は、「何も分からないのでしっかり勉強したい。選手のために動く仕事。信頼を得られるように一生懸命頑張っていきたいです」と気持ちを新たにした。
広陵から明大を経て、12年度ドラフト3位で入団。13年目の今季は1軍で21試合の出場にとどまり、打率・185。オフに戦力外通告を受け、現役引退を決めていた。その後、球団からオファーがあり、決断したのは11月。「すごいありがたいこと。どうにか恩返しできれば」と意気込む。
現役時代はデータを参考にすることもあったが、感覚に頼ることが多く、「それではダメだった」と反省する。今後はアナリストとして数値を介して選手へアプローチしていくことになる。「選手も人間なんでやりたいこともある。そこをどう伝えていくか難しい」と接し方を模索していく。
主に2軍の野手を担当する予定。内外野をそつなく守り、23年には1~8番までの打順を務めるなどカープ一筋13年で積み重ねてきた経験は、今後のキャリアに必ず生きてくる。「(2軍の)若い選手に1軍で活躍してもらいたい一心でやっていきたいです」と上本。新たな立場からチームを支えていく。




