広島戦力外の中村健が引退表明 第2の人生は異例のテレビ業界目指す! トライアウト参加もオファーなし「(番組)制作楽しそう」
10月に広島から戦力外通告を受けた中村健人外野手(28)が28日、東広島市内で行われた選手会ゴルフに参加し、現役引退を表明した。第2の人生の構想として明かしたのは、プロ野球選手としては異例のテレビ業界への就職。持ち前の明るい性格で、夢への扉をこじ開ける。
カープの元気印がユニホームを脱ぐ。その決断に一切の後悔はない。現役引退を表明した中村健は、「野球は終わります。この世界の大変さとすごみを感じられた。野球に育ててもらったなという感覚が大きい」と変わらぬ爽やかな笑顔で決断を明かした。
21年度ドラフト3位で、トヨタ自動車から広島に入団。走攻守そろった即戦力外野手として期待されたが、3年間で1軍出場は計79試合にとどまり、10月1日に戦力外通告を受けた。「どこかに拾ってもらうぞ」と、マツダで開催されたトライアウトにも参加したがオファーはなく、野球人生にピリオドを打った。
ここから始まる第2の人生は、意外な方向へ進もうとしている。初めて明かしたのはテレビ業界への憧れ。「自分の興味的にはメディア系。テレビの制作とか楽しそうだなと」。学生時代はバラエティー番組を見ながらテスト勉強をするほどの生粋のテレビっ子。慶大時代からメディア系への就職には関心があったといい、「キー局、準キー局全部聞いて回ろうかなと」と今後の構想を練っている。
夢がかなえば、プロ野球選手としては異例の転身となる。「自分自身、人を笑わせるのが好きですし、エンタメもすごく大好き。そういうところで仕事ができたら自分の目も輝くんじゃないかなという気持ちです」と中村健。野球で培った経験と持ち前の前向きな姿勢を武器に、新たな挑戦へと動き出す。





