広島 黒田博樹氏「そんなんでエースなれんよ」ゲキに森翔平の背筋ピーン 熱投200球超「厳しくされたほうがいい」

 「広島秋季キャンプ」(2日、日南)

 広島・森翔平投手(27)が2日、今キャンプ初めてブルペンに入り、218球を投げ込んだ。黒田博樹球団アドバイザー(50)から猛ゲキを飛ばされながらの熱投。直球の威力向上をテーマに掲げる今キャンプで、限界を突破して己の殻を突き破る。

 ブルペンに響いた重みのある声に森の背筋は伸び、腕の振りは再び速まった。「そんなんでエースなれんよ」。声の主は左腕の投球を見つめていた黒田球団アドバイザーだった。150球を投げたあたりで注入された“ゲキ”を受けて再びギアは上がり、200球を超える熱投につながった。

 最終的に約1時間にわたって、投げ続けた。黒田氏からは投げ終わった後も「疲れてからも出力を上げてと言われた」という。「厳しくされたほうがいいので」と笑った左腕は、充実感をにじませながらブルペンから出てきた。

 今季はシーズンを通してローテーションを初めて守り抜き、キャリアハイの7勝を挙げた。一方で「弱い球が増えるとバッターもコンタクトしてくる」という明確な課題も見つかった。そこで今キャンプでは「直球の質を良くすること」を大きなテーマに掲げて日南に入ってきた。

 その方針通り、この日のブルペンでも直球が主体。同い年の石原にボールを受けてもらいながら、活発な意見交換も行った。

 今季は規定投球回にあと11イニング足りなかった悔しさもある。「疲れてきても長いイニングを投げるために、球数を投げていっても、いい質のボールを求めていく」と左腕。黒田アドバイザーからの言葉も胸に刻んで、腕を振りまくる。

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