広島・新井監督 若鯉投手に手応え 辻6回途中2失点、岡本、滝田「先発はチャンスたくさん」 フェニックス視察最終日
「フェニックス・リーグ、西武3-4広島」(19日、天福球場)
広島・新井貴浩監督(48)が19日、16日から行っていた「みやざきフェニックス・リーグ」の視察を終えた。今秋から先発に挑戦している辻大雅投手(21)と岡本駿投手(23)や、滝田一希投手(23)ら若手先発陣の成長に手応えあり。11月から始まる秋季キャンプ以降も、来季を見据えた競争は続いていく。
秋晴れの宮崎で確かな収穫を得た。4試合の視察を終えた新井監督は、「先発はチャンスがたくさんあると思う。来年、(先発)ローテーションを取るんだというつもりで、高い意識でやってもらいたい」と若手先発陣のさらなるアピールに期待を寄せた。
視察最終日は、今秋から先発に挑戦している辻が力投。プロ入り後最長となる6回1/3を投げ、5安打7奪三振2失点と粘り強い内容を見せた。「もともと制球に苦しむタイプではない。打者と勝負できている」と高評価の指揮官。「あとはスタミナ。フィジカル的なものをしっかりと鍛えてほしい」と今後の課題も示した。
今秋は若手先発陣の台頭が目立っている。14日・IPBL選抜戦では、岡本が2度目の先発で快投。100球未満で完封するマダックスを達成した。18日・中日戦では滝田が約2カ月ぶりの先発で、5回途中2失点ながら5者連続三振を含む8奪三振をマークするなど、強い存在感を放った。
さらに佐藤柳、斉藤らも控えており、競争は一層激しさを増している。辻は「いいライバルがいるので火がつく。もう一段階レベルアップして、先発ローテーションに食い込めるように」と闘志を燃やした。
「みんな来年、1軍で自分の場所をつかむんだという感じでやってもらいたい」と新井監督。熾烈(しれつ)な競争はまだまだ続いていく。





