【安仁屋宗八氏の眼】タイトルが懸かる広島・小園 1打席1打席を大切にして1本のヒットを狙っていってほしい
「広島6-2ヤクルト」(15日、マツダスタジアム)
広島が一回に小園、ファビアン、坂倉の3連続適時打などで4点を先制し、4-2の六回は小園の2点打で突き放した。5回1失点の玉村が6月28日以来の白星となる5勝を挙げた。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は小園について「1打席1打席を大切にして1本のヒットを狙っていってほしい」とエールを送っていた。
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小園が2安打2四死球でまた数字を上げた。タイトルを手にする絶好チャンスが訪れているが、だからといって、それを意識してガチガチになるのではなく、目の前の1打席1打席にいい集中力で立てているんじゃないかな。タイトルを意識するとバットの出が悪くなったり、スイングも硬くなって打球も詰まったりするものだけど、そういう変な力みもなく、スムーズにバットコントロールができている。
残り試合もタイトルは意識せず、1打席1打席を大切にして1本のヒットを狙っていってほしい。その積み重ねの結果として、後からタイトルはついてくるものだ。
先発の玉村は丁寧に低めに投げて、打たせて取る投球だった。久しぶりの登板で緊張もあったと思うが、走者を背負っても落ち着いて投げることができていた。シーズン5勝は自己最多ということだが、もっと勝っていてもおかしくない力は持っている。今季はあと1度か2度、先発のチャンスはあると思うので、最後まで気を緩めず頑張ってもらいたい。





