広島・ドラ1佐々木 巨人・田中将撃ちだ!初対決「本当に光栄」 200勝王手の大先輩仕留めて思い出の神宮へ弾みを

 広島・佐々木泰内野手(22)が25日、“マー君撃ち”で勢いに乗り、神宮に凱旋する意気込みを示した。26日から本拠地で巨人3連戦。28日は日米通算200勝に王手をかけている田中将の先発が見込まれ、快音を響かせると誓った。29日からは青学大時代の主戦場、神宮でヤクルト3連戦。特別な1週間で躍動し、上位浮上を支える。

 心を高鳴らせながら、佐々木はその瞬間を待ちわびた。ビッグネームからの快音はルーキーに自信をもたらし、チームには勢いをもたらす。28日の先発が予想される巨人・田中将について問われると「偉大なピッチャーと対戦できるのは、本当に光栄だと思います」と球界の大先輩との初対決に胸を弾ませた。

 田中将は前回8月21日・ヤクルト戦で日米通算199勝に到達した。相手に不足はない。佐々木は「しっかり打ちたいと思います」と特別な一打への青写真を描いた。持ち前のパワフルな打撃を存分に示し、マー君攻略へチームを先導していく。

 巨人戦はここまで2試合の出場で、4打数2安打。5月28日の同戦(金沢)では九回2死から代打で登場し、マルティネスから右中間にプロ初の三塁打を放った。球界屈指のクローザーから長打を放った金の卵。今回もバットでインパクトを与え、勝利を近づける。

 巨人との3連戦後、29日からは神宮でヤクルト3連戦が待つ。青学大出身の佐々木にとっては、カープの一員として初の神宮凱旋になる。プロの世界に羽ばたく礎を築いた原点とも言える舞台とあって「本当に思い入れのある場所です」と実感を込めた。慣れ親しんだ場所で躍動し、成長した姿を示す。

 チームは現在4位で、残り30試合。直近の試合では佐々木の他、中村奨や前川ら若手たちが存在感を発揮している。新井監督は「まずはチーム内でいい競争をしてもらいたいと思います」と、試合を重ねながら互いに高め合う構図を求める。

 加えて「時間はかかるかもしれないけど(自分の)レベルが上がってきたら、自分とポジションがかぶったり、同じようなタイプの選手に負けたくないと思ってやってくれればいい」と段階を踏んで個々が実力を磨いていく姿を期待した。

 3位・DeNAとは3ゲーム差。CS進出に向けては、ここからが勝負どころになる。「攻めに行き過ぎると(相手の)術中にはまるところもある。そこはしっかり、頭を冷静にしてやっていきたい」と佐々木。1勝の持つ意味が大きくなるシーズン終盤、しびれる場面で輝きを放っていく。

 ◆佐々木泰(ささき・たい)2002年12月24日生まれ、22歳。岐阜県出身。178センチ、84キロ。右投げ右打ち。内野手。県岐阜商、青学大を経て24年度ドラフト1位で広島入団。プロ初出場初スタメンは25年5月20日・ヤクルト戦で「7番・三塁」。座右の銘は「一生懸命が一番カッコイイ」。

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