広島・末包 特大アーチで自己最多タイ11号2ラン 打撃修正が奏功「振り切れた」

 3回、11号2ランを放ち、モンテロとタッチを交わす末包(撮影・市尻達拡)
 3回、左越え2ランを放つ末包(撮影・市尻達拡)
 3回、2ランを放った末包(右)を迎える新井監督
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 「広島5-4中日」(24日、マツダスタジアム)

 二塁ベース手前で力強く右拳を振りかざした。その姿が、広島・末包昇大外野手の期する思いを物語っていた。俺を忘れるな!と言わんばかりの一撃。「追い込まれたけど、甘い球をしっかり振り抜くことができた」と汗を拭った。

 三回、3点を先制し、なおも2死二塁。金丸の内角低めチェンジアップをすくい上げると、白球は左翼席後方のコンコースまで飛んだ。23年に記録した自己最多に並ぶ、特大の11号2ラン。ドラ1左腕攻略へトドメの一撃となった。

 この日が4戦ぶりの先発出場。その期間では不調時の映像を見返した。「球に対してバットが入っていけてなくて接点がなかった。そこを修正した。球に対してバット軌道を入れていく。練習ではやっていたけど、実戦に入らないと分からないこともある。少し怖かったが、しっかり振り切れた」とプラスに捉えた。

 春先から中軸を担い、すでに試合数と安打数、打点はキャリアハイを更新中。だからこそ、8月後半に差しかかってのベンチスタートには燃える思いがあった。

 「せっかくここまでやってきて、試合に出られないのは悔しい。チームが負けるのも悔しいし、自分が出られないのも悔しい。出たところで打てないのも悔しい。ただ、次の試合が来る。次の試合でいいモノを出せるようにしたいと思っている」と末包。闘志をみなぎらせ、上位進出につながる一打を響かせ続ける。

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