広島・モンテロ 入江から決勝8号2ラン!8月絶好調12球団トップ5本目「最高の結果が出たよ」 新井監督「本当、最高」
「DeNA1-3広島」(19日、横浜スタジアム)
モンティーが決めた!広島のエレフリス・モンテロ内野手(27)が、同点の九回に相手守護神・入江から決勝の8号2ランを左翼席へたたき込んだ。8月の5本塁打は阪神・佐藤輝、ヤクルト・村上に並んで12球団トップで、新井貴浩監督(48)も絶賛の言葉を並べた。今後の上位浮上に向け、怪力ドミニカンがキーマンとなる。
弾丸ライナーで真っ赤な左翼席にぶち込んだ。モンテロはバットを左手で高く掲げ、一塁を回る手前で華麗なバットフリップを披露。自慢のパワーで試合を決めた。一振りでヒーローとなった助っ人は、「最高の結果が出たよ」と自慢げに胸を張った。
1-1で迎えた九回だ。1死一塁で相手守護神・入江と対峙(たいじ)。初球から5球連続で150キロ超えの直球をファウルにする力勝負の中でも、頭は冷静だった。「直球とフォークの投手だと分かっていた。自分の打てるところを待っていたよ」と6球目のフォークを泳ぐように捉えた打球は、左翼席に飛び込む決勝の8号2ラン。「良い反応で打てた」と納得の一打で、カード初戦を勝利へと導いた。
8月に入って本領を発揮しつつある。今月5本塁打は阪神・佐藤輝、ヤクルト・村上に並んで12球団トップ。バットのグリップに滑りにくくなるテープを巻くなど、小さな努力が実を結んでいる。「ここからもチームが勝つためにたくさんホームランを打ちたいね」と“量産態勢”の継続を誓った。
17日には27歳の誕生日を迎えた。同日・ヤクルト戦(マツダ)での試合前練習では選手、コーチらから「おめでとう」と言われるたびに、ハグで感謝を伝えていたナイスガイ。試合での1打席目には場内にバースデーソングが流れると、ヘルメットを取って祝福に応えた。「本当に素晴らしい時間だった。ありがたいよ」。真面目に取り組む姿勢はチームメートだけでなく、鯉党からも愛されている。
ここぞの場面で飛び出した一発に新井監督も、「本当、最高のホームランだったね」と興奮気味。「やっぱりパワーというのは彼の最大の魅力だから。ナイスバッティングだったと思います」と最敬礼した。
試合前までチームは横浜スタジアムで2勝7敗と、苦戦を強いられていたが、モンテロのド派手なアーチが流れを変えた。3位・DeNAに対し、カード別最多の5本塁打をマークしている助っ人の存在は心強い。お立ち台で「明日もみんな一生懸命、勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします」と呼びかけたドミニカン。浮上へのカギを握る男が、試合を決める一打を放っていく。





