広島・モンテロ ついに天敵大竹に勝った!三回逆転V3ラン 五回途中KO!マツダで初攻略「サイコウデス!」4位浮上

 3回、逆転3ランを放ち、歓喜のバンザイをするモンテロ(撮影・飯室逸平)
 5回、大竹から右前適時打を放つ小園
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 「広島9-2阪神」(12日、マツダスタジアム)

 超気持ちいい!!広島が天敵の阪神・大竹から7点を奪い、五回途中でKOした。左腕にマツダスタジアムで9連敗していた中でエレフリス・モンテロ内野手(26)が値千金の逆転6号3ランを放ち、本拠地での阪神戦の連敗も6で止まった。4位にも再浮上し、3位・DeNAとは1差に接近。上昇気配に乗り、一気に上位再進出を果たす。

 フェンスに張り付いた左翼手の頭上をかすめて白球はスタンドへ飛び込んだ。一塁ベースを回ったモンテロは両手を広げた万歳ポーズで喜びを表現し、一塁ベンチのナインも拳を突き上げる。これまで何度もやられてきた天敵を粉砕する一撃。胸がすく快勝劇でお立ち台に上がったヒーローは「モウ、サイコウデス!」と声を張り上げた。

 失点直後の猛反撃だった。2点を先制された直後の三回に末包の適時打で1点を返すと、なおも2死一、二塁で打席にはモンテロ。2球目のチェンジアップに強振した打球は左翼ポール際への特大ファウルとなった中、3球目のチェンジアップを捉えた。「1球前に同じ球を見て、自分のプランは同じだった」。高々と舞い上がった打球は左翼席最前部に飛び込み、“打ち直し”での逆転6号3ランとなった。

 大竹からは5月17日(甲子園)の対戦で来日1号アーチを放っていた。チームとしては左腕に試合前の時点で今季4戦全敗、マツダスタジアムでは9連敗中という全く歯が立っていない状況だったが、モンテロに苦手意識はなかった。「大竹は何回も見たことあるし、緩急を使ってくる」と分析し、サイコウの結果に結びつけた。

 大竹苦戦から脱却すべく、スコアラー陣も奮闘した。大竹だけではなく、変幻自在に左腕をリードする捕手・坂本に着目して各打者への傾向を丸裸にして伝達。それに選手がミスショットなく応えた。「今日はものすごく(対策の)資料が分厚かった」と朝山打撃コーチ。チーム一丸で大竹を五回途中7失点KOに追いやり、左腕から367日ぶりの勝利となった。

 新井監督も大竹撃ちに「ずっとやられていたんでね。バッターも悔しかったと思うし、今日はみんないいスイングをしてくれたと思います。またモンティーは最高のホームランだったと思う」と充実の表情。試合前練習でも、外国人選手では異例の40分にもわたる打ち込みを行うモンテロの勤勉さにも触れ、「こちら側が言ったことを素直に聞いてくれるし、よく練習もする。なので新しい感覚が出てきているのかな」と目を細めた。

 7月の平均得点が2・04点だったチームが8月はここまで4点と倍増中。その中心にいるモンテロは「調子いいです」と息巻いた。天敵の大攻略から真夏の快進撃が始まる。

 ◆ついに“天敵”大竹を攻略 広島は大竹に対して試合前まで通算17試合で1勝13敗、さらにマツダに限れば0勝9敗と沈黙。昨年8月10日に京セラで、7安打4得点を奪って5-1で快勝したのが唯一の白星だった。この日は三回にモンテロがマツダでは大竹からチーム初本塁打となる第6号の逆転3ランで一気に流れをつかみ、天敵から最多となる9安打7得点を奪って五回途中でノックアウトした。

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