広島 異例の選手のみ緊急ミーティング 「もっと熱く」末包&森下ら若手が呼びかけ“変化の年”体現 野間「いいこと」
まだまだここからだ!!広島ナインが25日、後半戦に向けて再始動した。練習前には直近数年では例を見ない、選手たちのみでの約1時間にわたる“緊急ミーティング”が行われた。末包昇大外野手(29)、森下暢仁投手(27)ら若手が開催を呼びかけ、末包は「もっと熱くなって野球をやりましょう」と熱く語りかけた。活発な話し合いが行われ、結束を強めたカープが一丸で再浮上を目指す。
このままでは終われない、終わるべきではないと考えた者たちが立ち上がった。苦境を脱するためには若手、中堅、ベテランは関係ない。ロッカールームで始まった“緊急ミーティング”は練習時間が差し迫ったため、途中終了せざるを得ないほど熱を帯びた。
開催を呼びかけた末包はナインを前にして、「自分も反省しないといけないところはあるんですけど、負けて『次、頑張ろう』『仕方ない』とか…。勝っても『やっと勝てた』ぐらいでやるんだったらやらなくていい。もっと熱くなって野球しましょう」と語りかけたという。7月は3勝12敗3分けで失速し、5位に沈む。現状を打開するため、若手はもちろん、ハーン、モンテロの助っ人勢も自らの思いを口に出した。
きっかけは球宴ブレーク中に末包、森下、大盛で会話をしていた時のことだ。チーム状況について話を進めていく中で、「もっと自分たちでやれることがあるんじゃないか。みんなも思うことはあるのでは」という考えで一致。末包が野間や大瀬良らの年長者に提案した後、全体にLINEで“招集”をかけて今回のミーティング開催が決まった。
4月末から5月頭にかけて7連敗をした時もミーティングは行われていた。その際は野間や堂林ら中堅ベテラン組が起点となったが、今回は末包、森下といった20代後半の選手がアクションを起こした。以前から若手が主体的に動くことを望んでいた野間は「変化の年と位置づけられている中で、若い選手がこれから主力になっていくことを考えたら、そういう選手がチームのことを考えてやっていかないといけない。(若手から)『締めていこう』という話し合いも、1回やってしまえば、これから出てくると思いますし、すごくいいことだと思う」とチームの転換点としても位置付けた。
森下は「まだ上を目指せるところにいるのに、という感じではいた。みんなこう思ってるんだなと。そういう話ができたのは良かったと思う」と今回のミーティングを前向きに捉えた。右腕の言う通り、首位・阪神とは12・5ゲーム差だが、2位・DeNAとは3ゲーム差。下を向く必要はどこにもない。結束の強まった鯉が再上昇をスタートさせる。





