広島・新井監督「めちゃくちゃ悔しい」 3点差追いつくも七回拙守の連続で勝ち越し許す 秋山後逸 交流戦首位タイから陥落

 7回、寺地のタイムリー内野安打で三塁から滑り込む藤原(右)の生還を許す坂倉(撮影・開出牧)
 8回、投手交代を告げた新井監督(撮影・開出牧)
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 「ロッテ5-4広島」(12日、ZOZOマリンスタジアム)

 歯ぎしりが聞こえてきそうだ…。広島が六回に一時3点差を追いつきながらも七回に拙守が連続して勝ち越しを許し、2カードぶりの負け越しとなった。新井貴浩監督(48)は試合後の取材で「めちゃくちゃ悔しい」と、3度も発して感情をむき出しにした。これで交流戦は5勝4敗となり、交流戦首位タイから陥落した。

 今にもベンチを出てきそうな新井監督から視線を向けられた坂倉はうつむいたままだった。4-4の七回無死三塁のピンチ。寺地の投手強襲のゴロをバックアップした二塁手・小園が本塁へ送球するも、坂倉が三走・藤原にタッチをかいくぐられて決勝の生還を許した。指揮官は「こっちからはアウトに見えた」と説明し、「空タッチになったのか…。確認してないので分からない」と唇をかみしめた。

 七回は記録には残らないミスが続いた。先頭・藤原の飛球にスライディングキャッチを試みた左翼手・秋山が後逸。ボールはグラブの下を抜けていき、フェンスまで転がる間に三塁打となった。昨季ゴールデン・グラブ受賞者のまさかのプレー。秋山自身は照明の影響などは否定し、「捕らなきゃいけなかったし、最低限触らないといけなかった。森浦には申し訳なかった」と冷静に話した。

 その後、次打者・寺地の投手強襲の打球が適時打となり、決勝の勝ち越し点を献上。この場面はタイミングは完全にアウトだったが、捕手・坂倉がヘッドスライディングしてきた三走・藤原にタッチを交わされた。本塁クロスプレーには走路を開けておかなければならないコリジョンルールが導入されている。

 新井監督は「もちろん(走路は)開けておかないといけない」としながらも「でもタイミングはアウトに見えたからね。それでリクエストに出ようかと思ったら、(坂倉は)リクエストではなかったので。明らかに手が入っていたんでしょう」と言うしかなかった。

 3点を追う六回には大盛の2点適時打などで一時同点に追いつくなど流れはカープにあった。「だから余計に悔しいね。めちゃくちゃ悔しい」と指揮官。リリーフ陣も島内、森浦といった勝ちパターンの投手を投入していたことを挙げ、「1敗は1敗なんだけど、めちゃめちゃ悔しい。こっちは3点差を追いついて、大盛のあれ(同点適時打)でね、勝ちパターンもいって、ああいうふうに負けたっていうのは、同じ1敗でもめちゃめちゃ悔しい」と自らを落ち着かせるように大きく息を吐いた。

 13日からは敵地の北海道に移動して日本ハムとの3連戦。現在3連勝中のパ・リーグ首位を相手に千葉での鬱憤(うっぷん)をぶつける。

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