広島・中村奨 難敵バウアー撃つ! 前回対戦完敗も自身は代打で三塁打 昨年から7連敗中・鬼門ハマスタ「流れ断ち切る」

 攻める姿勢で難敵撃ちじゃ!広島・中村奨成外野手(25)が8日、9日に対戦するバウアーの攻略へ闘志を燃やした。4月27日の対戦では右腕に対し、チームは8回1失点の好投を許し、今季初勝利を献上。しかし、自身は八回に代打でプロ初の三塁打を放ち、一矢報いた。前回は同一カード3連敗を喫した敵地で、背番号96がリベンジへの旗振り役となる。

 チームにとって、自身にとって力の試される3連戦が幕を開ける。2週間前の借りを返すため、中村奨は燃えている。初戦で対峙(たいじ)するのは前回、圧巻の投球で制圧されたバウアー。好投手攻略へ向け、「試合に出たらチームに勢いを持ってきたいとは常に思っている。引くことなく攻めていきたい」と力を込めた。

 やられっぱなしでは終われない。サイ・ヤング賞右腕との今季初対戦は4月27日。打線は初回に先制するも結局、8回2安打1失点、10奪三振を喫し“バウアー劇場”を見せつけられ、今季初勝利を献上した。

 その中で見せ場を作ったのが中村奨のバットだった。1点を追う八回1死から代打で登場すると、2球目の直球を右中間へ。快足を飛ばし、一気に三塁を陥れると、拳を力強く突き上げた。得点にはつながらなかったが、価値ある一打でアピールに成功。「甘い球は4打席あったら1球あるかないかぐらい。甘い球を絶対に仕留められるようにやっていきたい」と難敵攻略へ、好球必打の必要性を力説した。

 8年目にして覚醒の気配が漂う。今季はここまで14試合に出場し、打率・314をマーク。打撃フォームをオープンスタンスに変更したことが功を奏しており、7日・ヤクルト戦(神宮)でもマルチ安打を記録。「結果がちょっとずつは出ている。甘い球を捉えられている結果」とこれまでになかった手応えを積み重ねている。

 4連勝中のチームとしても負けられない戦いになる。4月25日から敵地で行われたDeNAとの3連戦では、今季初の同一カード3連敗。そこから連敗は「7」にまで伸びた。現在、横浜スタジアムでは球団ワーストの7連敗中。「流れを断ち切れるようにやっていきたい」とまずは、昨季から続く悪い流れを止めることに全力を注ぐ。

 2軍では、けがで離脱していた秋山とドラフト1位・佐々木(青学大)がすでに実戦に復帰。佐々木は本職の三塁に加え、中堅の守備に就くなど、出場機会を求めて着々と準備を進めている。「試合に出させてもらえてるうちに首脳陣の方に良い印象を与えたい。もっと(自身のプレーで)チームに勝ちをつけられるようにやっていきたい」と中村奨。油断やおごりは一切ない。全力プレーで勝利に貢献していく。

 ◆広島打線対バウアー 4月27日(横浜)、先発のバウアー対してカープ打線は初回に足を絡めた攻撃で1点を先制したものの、二回以降はヒットが出ず沈黙。四回には逆転を許してしまった。八回1死から代打・中村奨の三塁打でチャンスを迎えたが、後続が連続三振に倒れた。日米通じて最多となる129球を投じたバウアーを攻略することはできなった。23年の在籍時を含めて、バウアーとの通算成績は5試合で2勝2敗。昨年から横浜スタジアムでのDeNA戦は7連敗中。何とか流れを変えたいところだ。

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