【安仁屋宗八氏の眼】広島・ドラ2佐藤柳は球速以上の強さ 「楽しみな存在」と評価
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島のドラフト2位・佐藤柳之介投手(富士大)が6日、今キャンプ自身初の実戦形式となるライブBPに登板した。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「楽しみな存在」と評価し、ブルペンで投げ込む投手陣から競争意識を感じ取っていた。
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佐藤柳は楽しみな存在だ。球に球速以上の強さがあって、打者は差し込まれていた。大学時代から踏み出した際に右足のかかとがズレる癖があるというが、今のプロ野球は硬いマウンドの球場がほとんど。なので、プロでは踏み込んだ際も足場が固定されて問題ないだろう。
ブルペンで驚いたのは森下が完璧にできあがっていたことだ。開幕投手は大瀬良、床田を入れた3人の争いだと思うけど、その中でも一番の出来。直球にキレがあり、素晴らしい球を投げていた。開幕投手を意識して早めにアピールしているのだろう。とても良いことだと思う。
新外国人のドミンゲスも面白い。黒田(球団アドバイザー)と話していると、米国ではコントロールに課題があったようだが、ストライクゾーンにボールはまとまっているし、実戦が楽しみ。今年は全体的に投手陣の仕上がりがかなり早い。競争意識が芽生えている証しだろう。