3連敗中の広島・新井監督が怒濤の積極采配 四回に代打の切り札・松山を投入 序盤から足技を絡めて阪神を揺さぶる

 4回、代打の松山(左)が空振り三振に倒れ、選手交代を告げに向かう新井監督(撮影・中田匡峻)
 4回、村上の暴投で生還した三走の坂倉(右)を迎える新井監督(撮影・中田匡峻)
 4回、ワイルドピッチで生還した坂倉(31)とタッチを交わす新井監督(撮影・立川洋一郎)
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 「広島-阪神」(4日、マツダスタジアム)

 3連敗中の広島・新井監督がチームの雰囲気を打破するため、試合序盤から積極的な采配を振り続けている。

 初回先頭で秋山が出塁すると、次打者・矢野の初球に二盗を仕掛け、阪神・梅野の悪送球も重なって無死三塁の絶好機を整え、矢野の右前適時打で先制。

 二回に逆転を許したが、四回に先頭の坂倉が右前打で出塁すると、続く野間の場面でランエンドヒットを仕掛けた。野間が左前打で応えると、石原の犠打を挟んで村上の暴投で1点差に詰め寄った。

 1死二、三塁から堂林は二飛に打ち取られたが、9番・アドゥワに打順が回ると、まだ四回にも関わらず、新井監督は代打の切り札・松山を投入。惜しくも空振り三振に倒れたが、直後の五回にもエンドランを仕掛けるなどして同点に追いついた。何としても白星をつかみ取ろうとする指揮官の思いが伝わる采配が続いている。

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