広島・栗林 日本選手最速100S、連勝&奪首で決める! 21日から本拠地で首位攻防戦「一つ一つの登板を大事に」

 広島の栗林良吏投手(27)が20日、日本選手最速での通算100セーブに向けて自然体を強調した。プロ4年目にして到達しようとしている節目の数字について「たまたま自分にセーブという記録がついているだけで、通過点でもない」と強調。チームは21日からマツダスタジアムで1・5ゲーム差で追う阪神と首位攻防3連戦。大台まで残り2セーブで、本拠地での達成も視野に入る。

 最速記録へのカウントダウンが大詰めを迎えている。栗林は現時点で通算175試合の登板で98セーブ。100セーブの日本選手最速はソフトバンクなどで活躍した馬原孝浩の178試合だ。ここから2登板で2セーブを挙げることができれば、文句なしの最速記録樹立となる。快挙に向けてざわめき出した周囲とは対照的に守護神は意に介さない様子だ。

 「本当に何も考えてないです。現役を終わった後にこういう数字、歴史に名を残すというのはうれしいことですけど、現役中は数字を目標にしてやってるわけじゃないので。一つ一つの登板を大事にやっていければなと思っています」

 記録や数字にはとらわれない。報道陣から最速記録の話題を振られると、「メディアの方がいなかったら、今何セーブかなんて見ることもないので」とキッパリ。「自分個人としては別に何も思わないので、何とかメディアの方々のために頑張りたいと思います」と冗談を飛ばし、周囲を笑いに包んだ。

 今季は19試合に登板して0勝1敗、両リーグトップタイの12セーブの成績を残している。昨季は4月だけで4敗を喫し、登録抹消の悔しさも味わった。その苦い経験も糧にして、今季はここまで防御率も0・50で守護神として抜群の安定感を誇る。

 接戦が多いこともセーブ数が積み上がっている要因の一つ。少ない得点を投手陣が守り抜くという勝利パターンも「どこも接戦が多い。そこは毎日気持ちも作りやすいというか、毎日出番があると思って準備ができる」と歓迎する。

 球団の100セーブ到達者は大野豊、佐々岡真司、永川勝浩、中崎翔太に次ぐ5人目。球団史を彩るクローザーと肩を並べることになる中、「すごいうれしい気持ちはある。100セーブだからといって、その皆さんに追い付けるわけじゃないんですけど、なんとかそういう人たちの記録を抜かせるようにって思っているので、そういう意味ではうれしいと思います」と先を見据えた。

 21日からは本拠地に阪神を迎えての3連戦。真っ赤に染まる首位攻防の舞台で快挙を成し遂げる。

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