広島・ハッチ 開幕OK!打球直撃の右上腕部は順調回復 4・4ヤクルト戦での初登板へ投球再開「準備万端だよ!」
広島のトーマス・ハッチ投手(29)が25日、打球直撃のアクシデントからの順調な回復ぶりを示した。22日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で先発した際に、右上腕部に打球が直撃。そのまま降板していたがこの日、マツダスタジアムでキャッチボールを再開するなど元気な姿を見せた。開幕ローテの一角として期待される新助っ人。4月4日・ヤクルト戦での初登板へ向け、調整を進める。
雨上がりのマツダスタジアムに、心地よいミットの音が響く。ハッチが不安を払拭する、力強い腕の振りを見せた。「準備万端だよ!」。どんよりとした空模様とは対照的な明るい表情を浮かべていた。
22日のウエスタン・中日戦で先発。三回に尾田が放った打球が右上腕部に直撃し、そのままマウンドを降りた。「当たった時は結構時間がかかるのかなと思った」と振り返るも、幸い軽傷。アイシングや超音波治療を行い、この日投球を再開した。
ここまでオープン戦、ウエスタンを含め5試合に登板も、最長イニングは4回。前回登板では60~75球を予定していたが、アクシデントに見舞われて途中降板。調整は思惑通りには進まなかった。
そんな中、28日のウエスタン・ソフトバンク戦(筑後)が開幕前、最終調整の場となりそうだ。「70球を目安に5、6回は投げきりたい」と右腕。「開幕に入っていくと85球から100球は投げないといけない。開幕時には最低でも80球以上は投げて、そこからまた仕上げていけたらいい」とすでに開幕後の姿を見据えていた。
順調なら、本拠地開幕カードの4月4日・ヤクルト戦での登板が予定されている。「カープファンで満員になったこの球場で、投げられることを楽しみにしている」とハッチ。自身の“開幕”を万全の状態で迎えるため、最善の準備を進める。