「練習試合、広島１－２ＤｅＮＡ」（２１日、コザしんきんスタジアム）

　力強く振り抜いた打球にスタンドが沸いた。広島のジェイク・シャイナー内野手（２８）＝前マリナーズ３Ａ＝が対外試合初の４番に入り、いきなり長打をマークした。

　初回２死一塁で森唯から中堅へ二塁打。内角攻めが続いた中「しっかりアジャストできた」とカウント１－２からの６球目をはじき返した。本塁を狙った一走・小園が相手の素早い中継プレーで封殺され“来日初打点”は持ち越しとなったが、盛大な拍手を送られた。

　４番という打順には「光栄に思う」と笑顔。その上で「カープには４番を打ってきた、とてもいい打者がたくさんいると聞いている。自分自身はどの打順でも構わない。打つことが好きなので、どの打順でも強く打つことを心掛けているよ」と頼もしい。

　新井監督は４番打者に求めるものを問われ「やっぱり長打を期待したい」とし「内容的には、すごくいいと思う」と、ここまでの新助っ人の打撃を評価。「今は日本と米国の投球の違いに適応していく時期」と語ったシャイナー。主軸候補が徐々にギアを上げていく。