広島 ハーン&ハッチにファンくぎ付け 志願のブルペン投球で存在感 新井監督「まだ全力ではないと思う」

 【左】日南合流初日にブルペンで投球練習したハッチ 【右】ハーンも志願のブルペン入り(撮影・市尻達拡)
 1軍に合流したハッチ(左)とハーン(右)(撮影・市尻達拡)
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 「広島春季キャンプ」(6日、日南)

 広島の新外国人、テイラー・ハーン投手(29)=前ロイヤルズ=とトーマス・ハッチ投手(29)=前パイレーツ=が6日、宮崎県日南市で行われている1軍キャンプに合流し、即ブルペン入りした。両者とも予定にはなかったが志願してのブルペン入り。積極的な姿勢に投球を見守った新井監督も目を細めた。期待の新助っ人2投手が合流初日から存在感を放った。

 新戦力がベールを脱いだ。放たれた迫力満点の白球が捕手のミットに収まり、心地よい音を奏でる。この日から1軍キャンプに合流したハッチとハーンの投球にファンはくぎ付けとなった。

 この日の朝、配布された練習メニューではともにブルペン入りの予定はなかった。ハーンは「投げたいという気持ちになった。お願いして投げさせていただいた」と志願のブルペンだったことを明かすと、ハッチも「スケジュールを見た時に今日が一番良い日だから入った」と意図を説明した。

 最速157キロ右腕のハッチは直球を中心に多彩な変化球を織り交ぜ、29球を投じた。「力感は75%ぐらい。内角、外角への制球を意識して投げられた」とうなずいた。一方、最速160キロ左腕・ハーンは威力抜群の直球を軸に約25球を投球。「真っすぐの制球も変化球の曲がり幅も良かった」と納得の表情だった。

 両助っ人の投球を捕手の後ろから見守った新井監督はうなずく場面も多く見られた。「まだ全力ではないと思うけどバランス良く投げていた。期待していますよ」と笑顔で評価。起用法については「実戦で見極めていきたい。全体的な編成や特性を見ながら」とここから定めていく考えだ。

 合流初日からいきなり存在感を放った2人。6年ぶりの頂点を目指すカープにとって欠かせない存在となるべく、腕を振る。

 ◇テイラー・ハーン(Taylor Hearn)1994年8月30日生まれ、29歳。米国出身。198センチ、104キロ。左投げ左打ち。投手。15年ドラフト5巡目でナショナルズに入団。その後、パイレーツ傘下を経て、19年にレンジャーズでメジャーデビュー。メジャー通算101試合で12勝15敗1セーブ、防御率5.35。今季年俸8760万円。

 ◇トーマス・ハッチ(Thomas Hatch)1994年9月29日生まれ、29歳。米国出身。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。投手。16年ドラフト3巡目でカブスに入団。19年途中にブルージェイズに移籍し20年にメジャーデビュー。昨年8月にパイレーツへ。メジャー通算は39試合で4勝4敗、防御率4.96。今季年俸1億2400万円。

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