広島・坂倉 3年ぶり打率3割へ打撃フォーム改良中 昨季捕手として120試合「しっかり準備」

 自主トレを公開した坂倉
 打撃練習を行う韮沢(左)を見る坂倉
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 広島の坂倉将吾捕手(25)が10日、高知市東部野球場で韮沢雄也内野手(22)、玉村昇悟投手(22)と行っている自主トレを公開した。今季は2021年以来となる打率3割を目標に掲げており、打撃フォームを改良。効率良く力強い打球を放つため、スイングの良化を図っている。確実性を向上させた打棒で、チームをけん引する。

 一球ずつ丁寧に坂倉は打撃投手のボールを捉えた。最高気温14度、温暖な高知で、近年下降気味のバットに再び勢いをもたらそうと励んでいる。「自分が効率良く力強く振れるように、という感じです」。改良を加えている打撃フォームのメインテーマを挙げた。

 体の使い方で意識する部分を具体的には明かさなかった。「全体的に、です。いろいろ変えている。足も手も」と自らの感覚と対話を重ねる。効率良く力強い打球を飛ばすにあたって鍵になるのは力の入れ具合だという。

 「いい意味で力が入った状態でバットを振れるように。どこか(の力)が抜けてとか、弱い打球にならないようにイメージしている」。理想の打球を目指して、最善のフォームを体に染みこませている。根幹の部分は完成しており「あとは微調整。手の位置や足の幅、上げ方など、細かい部分」と分析した。

 一番の狙いは現状の打開にある。2021年はリーグ2位の打率・315を記録した。だが22年は・288、昨年は・266と停滞気味。中軸を担った西川が抜けたからこそ、背番号31への期待も自然と大きくなる。「3割に近づくために。だんだん落ちてきているので、打てるようにという気持ち」と3年ぶりの打率3割クリアに闘志を燃やす。

 オフには「昔の映像を見たりした。自分がどうやって打ちたいかという感覚とか、いろいろあって」。過去の自分と比べながら今季の打撃の方向性を定めた。ミズノのバット工場にも足を運び、今季使用するバットの形状を突き詰めている。近年失っていた感覚を呼び起こす作業に余念はない。

 昨季は正捕手として120試合に出場。守備面でも「もっと違うところに目配り、気配りもできると思う。自分だけに精いっぱいにならないように」とさらに視野を広げる。目指すは6年ぶりの覇権奪回。「立場が確立されているわけではない。しっかり準備してやっていきたい」。ブラッシュアップした打撃で、2年目の新井カープをけん引していく。

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