カープ田村 非凡な打撃センスで龍馬の後釜に 新井監督も高評価「打撃を見ても一つ抜けている」

 国内FA権を行使してオリックスへ移籍した西川龍馬外野手(29)の穴を若鯉たちが虎視眈々(たんたん)と狙っている。筆頭候補は昨季11本塁打を記録した末包昇大外野手(27)。左の大砲候補、田村俊介外野手(20)も負けてはいない。さらに2年目の久保修外野手(23)も俊足強肩を武器にアピール。定位置争奪戦は熾烈(しれつ)を極める。

 高卒3年目の田村にとって今季はリベンジを果たす年になる。

 昨季は開幕1軍をゲットもなかなか初安打は生まれなかった。3度目の昇格となった9月12日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初スタメンを勝ち取ると、五回にサイスニードから中前打を放ち6打席目にしてうれしいプロ初安打を記録した。

 ここから快進撃が続く。14日・ヤクルト戦では左腕の高橋から代打で右中間二塁打を放つなど6試合連続安打。一気に飛躍を期待されたが17日・中日戦(バンテリン)では先発の柳から安打を放ったものの九回の打席で斎藤から左手小指付近に投球を受け(判定はスイング)途中交代。左手小指骨折で登録抹消。そのままシーズンを終えた。

 「ケガをして悔しかったけど、プラスに捉えて。しっかりトレーニングができたので、それも今後につながってくれれば」

 昨季2軍では打率・278、4本塁打、29打点。若手が汗を流した秋季キャンプでは新井監督も「打撃を見ても一つ抜けている」と打撃センスを高評価。持ち前のパワフルなスイングとバットコントロールは定位置争いを勝ち抜く上で大きな武器になることは間違いない。

 昨季の悔しさをバネに一気にブレークへとつなげる。

 ◆田村 俊介(たむら・しゅんすけ)2003年8月25日生まれ、20歳。京都府出身。178センチ、93キロ。左投げ左打ち。外野手。愛工大名電から2021年度ドラフト4位で広島入団。昨季は10試合、打率.364、0本塁打、0打点。推定年俸700万円。

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