広島・玉村“オトナの投球”習得へ 痛打減らす「球のつながり意識」配球でも“一本立ち”だ
「広島秋季キャンプ」(10日、日南)
日南での秋季キャンプに参加している広島の玉村昇悟投手(22)が10日、プロ5年目となる来季に向け、ふいの痛打を減らすため、配球により主体性を持つ“オトナの投球”への脱皮に取り組んでいることを明かした。
シーズン終了直後のフェニックス・リーグでの登板から「球のつながりを意識している」という玉村。
今季9試合で3勝1敗と物足りなさを感じる数字だが、特に45回1/3で被本塁打9本、5イニングに1本程度の被弾率に潜む課題に目を付けた。
「一球一球のつながりがなく、もったいないホームランとかもあった」と、布石を打ったり、欺いたりという打者との駆け引きの欠如から生じた失点をどこまで減らすかが来季飛躍のカギと感じているのだ。
これまでは「1軍に行くと(捕手が)先輩たちばかりなので頼ってしまうところがあった」。言われたまま投げ込むのではなく、1球に根拠を持ちながら投げることで精度も威力も増す。捕手と「相談しながら」も、自身の配球も確立していくことで“一本立ち”を目指す。
雨となったこの日は室内練習場でノックを受けるなどした玉村だが、ここまで投げ込み、実戦などを順調にこなしている。「パワーは上がった」という球質に、主体性を持った配球を加え、チームに不可欠な左腕となってみせる。