広島・末包に新井監督のメス 直接指導で打撃フォーム固め スタンス修正 パワー伝える体重移動へ

 新井監督が見る中、打撃練習をする末包(撮影・田中太一)
 打撃練習を終え、新井監督から指導を受ける末包(撮影・田中太一)
 末包に打撃指導をする新井監督(撮影・田中太一)
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 「広島秋季キャンプ」(10日、日南)

 広島・末包昇大外野手(27)が10日、新井監督に“メス”を入れられた。日南秋季キャンプの打撃練習中に直接身ぶりを交えて指導を受け、11本塁打を放った今シーズンよりもスタンスが広くなっていると指摘された。常に同じフォームで打つことがキャンプの課題。指揮官からの言葉を生かし、フォームを固めに励んでいく。

 約10分間の会話が現状打破へのヒントになった。キャンプ第2クール初日。午後から室内練習場で始まった打撃練習の合間に、末包は新井監督から言葉をもらった。「監督の見方として、今季の良かった時と、(今キャンプ)第1クールでの違いを指摘してもらった」と明かした。

 内容は構えた際のスタンスについて。シーズン中は真っすぐ立ってバットを構え、「足幅は肩幅くらいだった」という。それがキャンプ第1クールから「少し広かった。それでタイミングのズレが生じたんじゃないか、という話をしてもらった。僕の中では別の部分がダメだなという意識だった」。気付いていなかった箇所を修正してもらった。

 新井監督はスタンスが広くなっていたことで、打撃フォームにも狂いが出ていたと説明する。軸足の右足に体重が乗る前に、体が前に出てしまっていることを指摘し、「衝突気味になって(打ちにいくまでの)間が少ないぞ、と言った」。

 しっかりと体重移動を行えないままスイングしてしまうと、本来のパワーも伝わらない。それも踏まえて「少しスタンスを狭めた方が軸足に乗りやすい」と助言。タイミングのズレを修正するため、改善策を授けた。

 末包は今季、指摘された傾向に陥る経験があったという。だからこそ「シーズン中にも言われたことを、また教えてもらうのは二度手間というか、まだまだ体に染みついていない」と反復を誓う。

 今秋キャンプでは打撃フォーム固めに取り組んでおり、「毎日同じフォームで打てるように」というテーマがある。藤井ヘッドコーチからは「戻ってくる場所があるように」という言葉をもらった。試行錯誤を続けても、迷った場合に立ち返る形を築き上げるようにという意味だ。

 今季は自己最多の11本塁打。経験を無駄にするわけにはいかない。「反復して、チェック項目を忘れないようにしたい」。さらなる上積みを目指す来季へ、理想のフォームを体で覚えていく。

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