カープ小園 なるぞ「ミスター・オクトーバー」 5年目で自身初CS「恐れず一生懸命やるだけ」

 広島・小園海斗内野手(23)が3日、プロ入り初めて臨むCSの舞台での活躍を誓った。チームは5年ぶりのCS進出が確定。9月の打率・348を記録した若鯉は「恐れず一生懸命やるだけ」と攻めの姿勢を示した。ポストシーズンの10月に活躍する選手の代名詞「ミスター・オクトーバー」として勝利に貢献していく。

 未知なる領域であっても、不安はない。独特の緊張感と空気。初めて味わう秋の短期決戦を前に、小園は胸を高鳴らせた。「自分のプレーを恐れずに、一生懸命やるだけかなと思う」。貫くのは、これまで通りの全力プレー。過度な重圧を感じることなく、アグレッシブにグラウンドを駆け回る意気込みを口にした。

 プロ5年目の今年は、秋口まで手に汗握る真剣勝負に身を置く。最終的な順位は4日のDeNAの結果次第だが、まずは14日から始まるCSファーストSに照準を合わせる。1日の今季最終戦から試合がない期間が続くことで、調整には難しさも伴うが「どれだけ練習で、実戦を意識できるか。(自分の)形というのを忘れず、やっていくしかないと思う」と意気込んだ。

 9月は22試合全てに先発出場して、月間打率は・348。無安打だった試合は3試合しかなく、高水準を維持した。敗れたものの、1日の阪神戦では一時逆転となる6号2ランを放つなど、猛打賞でレギュラーシーズン最終戦を締めた。

 「(短期決戦は)1本出れば気持ちが楽になるんじゃないかなと思う。硬くならず、やれたらいい」。数試合で明暗が分かれる戦いだけに、最初が肝要だと捉えた。ポストシーズンの10月に活躍する選手は「ミスター・オクトーバー」と形容され、高く評価される。好調を継続し、その代名詞にふさわしい姿を示せば、おのずとチームの勝機も高まる。

 今季は開幕スタメンをつかむも、4月21日に出場選手登録を抹消された。2軍で鍛錬を積み、7月4日の再昇格以降は攻守で存在感を発揮。今季序盤に味わった悔しさは忘れない。だからこそ、秋の戦いでチームに貢献したい思いは増幅する。

 「前半戦は全然、1軍の舞台で活躍できなかったので。最後、チームのために(プレー)できたらいいと思う。そこは強い意識を持って。(阪神もDeNAも)強いですけど、本当に野球は何があるか分からない。最後まで、あきらめずにやるだけ」。燃やし続けるのは勝利への執念。最高のエンディングに向かってもう一度、アクセルを力強く踏み込む。

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