カープ森下 二刀流で6連勝導いた 首位阪神と0差「監督も“優勝しか目指してない”と言っていた」

 7回、勝ち越し適時打を放った野間(右)を笑顔で迎える森下(撮影・田中太一)
 7回、気迫の投球で中日打線を無失点に抑える森下
 7回、二塁打を放つ森下
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 「広島東洋カープ5-3中日ドラゴンズ」(22日、マツダスタジアム)

 広島・森下暢仁投手(25)が8回3失点で6勝目。打っても決勝点の起点となる二塁打と投打二刀流の活躍でチームを今季2度目の6連勝へ導いた。4年ぶりの貯金10で、最大9ゲーム差あった首位・阪神とのゲーム差は「0」に。土曜日の本拠地マツダスタジアムでは8戦全勝。ファンの大歓声を背に受けて一気に頂点へ。新井カープが登り詰める。

 ダイヤモンドを駆け回る背番号18の走る姿が美しい。勝ち越しのホームへは右手を突き上げてかえってきた。

 同点の七回先頭。代わった勝野の2球目、変化球を軽く合わせて左翼線に落とす当たりで迷うことなく二塁へ進んだ。三進後、野間の適時打で生還。

 「打ちたかったというか、なんとか塁に出てっていう形で打席に入りました。1打席目も空振り三振していたので、なんとかトコ(床田)さんに負けないように打ちました」

 スマイルで振り返る。17日・DeNA戦で2安打2得点の先輩に負けじと打って走ってもぎ取った決勝点だ。

 もちろん、本職の投球もきっちりやってのけた。

 初回は大島、岡林とうるさいところをチェンジアップで連続三振。二回には石川昂に高めに浮いたチェンジアップを本塁打にされたが、あとは連打を許さない投球で8回3失点(自責2)。今季の登板全11試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)という抜群の安定感を続けている。

 それでも「なんとか長いイニングを投げられてよかった。カーブが納得できる球がなかった。ストライクが取れてないので、投球が難しくなった。そこは修正したい」と反省を忘れない。

 昨年オフの右肘手術から復活となるシーズン。初登板は5月4日と出遅れたが、そこから一度も先発ローテから外れていない。

 「去年はキツイなと思う時期もあったんですけど、今年はないですね。休養?いらないです(笑)投げない方が難しい」

 目標だったWBC出場まで諦めて手術を決断した。最高の結果を残すシーズンにすることしか考えていない。最高の結果とはもちろんチームの優勝にほかならない。

 「したいですね。監督も“優勝しか目指してない”と言っていたので。なんとかチームとして粘り強く勝てたらいいんじゃないかなと思います」

 19年6月11日以来の2桁貯金となる10。逆転優勝を手にするまで、森下は投打でフル稼働するつもりだ。

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