カープ韮沢 バウアー撃ちマルチ 指揮官も称賛!サイ・ヤング右腕からチーム唯一の複数安打

 7回、韮沢が右前打を放つ(投手・バウアー)=撮影・堀内翔
 2回、右前安打を放つ韮沢(撮影・伊藤笙子)
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 「DeNA4-1広島」(3日、横浜スタジアム)

 力強い打球が一、二塁間を抜けた。二回、デビッドソンの一発で先制した後の2死一塁。広島・韮澤雄也内野手(21)が右前打で続いた。バウアーが内角へ投じた153キロの直球に体をうまく回転させて放った一打だ。

 「内角が多いと思った。追い込まれてから真っすぐをはじき返せたので良かった」

 七回2死では再び直球を振り抜き右前へ運んだ。スタメン出場は今季2度目。「絶対に打ってやろうと思っていました」。強い思いで打席に立ち、結果を残した。

 20年のサイ・ヤング賞投手から複数安打を記録したのはチームでただ一人。新井監督は「良い投手から2本の安打。しかも良い当たりで。自信にしてもらいたい」と言った。戦力増には若手の台頭が不可欠なだけに、今後に期待を寄せた。

 二塁の守備でも安定感を見せたが、一方で課題も残した。七回の走塁だ。2死一塁から堂林が右翼線へ二塁打を放つも、一走の韮沢は三塁へ滑り込み、生還できなかった。指揮官は「反省するところは反省して次につなげてほしい」と背中を押した。

 4年目で初めて開幕1軍を勝ち取った今季。韮沢は「毎日が充実していますし、出場機会はあまりないけど、いつ出てもいいように準備はしっかりやっています」と力を込めた。成功も失敗も全てを成長の糧としながら戦い抜く日々だ。

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