広島・デビッドソン 看板直撃100万円弾 九回猛追も球団初巨人戦開幕4連勝ならず

 「巨人5-4広島」(28日、東京ドーム)

 広島は終盤に反撃を見せるも、巨人に逆転負け。球団史上初となる開幕からの巨人戦4連勝を逃した。3点を追う九回に2点を返したが、あと一歩及ばなかった。二回にはマット・デビッドソン内野手(32)が14試合ぶりとなる看板直撃の特大弾。攻撃陣は次戦につながる内容を示した。

 27個目のアウトを奪われるまで、試合は分からない。勝利への執念を示した赤ヘル打線が、敵地の雰囲気を変えた。あと1点及ばなかったが、新井監督は「最後まで諦めないという全員の気持ちを見られた。これからにつながる攻撃だったかなと思う」と打線の意地を敗戦の中での収穫と捉えた。

 2-5の九回。1死一塁から代打・松山が左中間への適時二塁打。続く菊池の左前適時打で1点差に迫った。最後は1死二、三塁から秋山、マクブルームが凡退。しかし、相手守護神・大勢に必死に食い下がった。

 明るい兆しは久々のアーチを描いたデビッドソンだ。二回先頭で高橋のスライダーを捉え、リーグトップタイの5号ソロ。「打った瞬間に手応えはあった」という打球は左翼スタンド上段にあるキリン「一番搾り」の大看板を直撃した。

 観衆の度肝を抜いた一発は14試合、49打席ぶりの本塁打。巨人戦では8日から“3戦連発”となった。さらにビッグボードホームラン賞を獲得し、賞金100万円とキリン「一番搾り」1年分をゲット。「何かをいただけるのはすごく光栄」としつつ「ビールも飲むけど、ウイスキーの方が好き。1年分なの?チームメートみんなに配ると思う」と苦笑いした。

 元々は足を高く上げるフォームだったが、20日の阪神戦からすり足に変更した。同戦で2安打したが、21日から5試合で1安打と低空飛行。この日は足を少し上げてタイミングを取り、快音につなげた。

 現在は足を上げる高さを低くする取り組みに注力。「どうしても体が自然に動いてしまう」と違和感を抱きながらも「それを少なくすることで日本のクイック投球などに対応できるかなと思う」と継続する構え。試行錯誤を続け、日本野球への順応を目指していく。

 新井監督は「内容は少しずつ上がってきている」と上昇気配を感じ取った。自身が本塁打を放った試合でのチームの連勝は3で止まり、勝率も5割に戻ったが「チームの勝利への貢献にこだわっていきたい」と新助っ人。豪快なパワーで、次はファンに勝利の美酒を味わってもらう。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス