広島・ドラ1斉藤 29日・ウエスタン中日戦で実戦デビュー「すごく楽しみ」直球勝負で腕試し

 広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(18)=苫小牧中央=が29日のウエスタン・中日戦(由宇)で、1回25球をメドに実戦デビューすることが25日、分かった。22日のシート打撃では自己最速タイの151キロを計測。初実戦でも直球を中心に投げ込んでいく意気込みを示した。

 その表情が今の心模様を表していた。大野練習場での練習を終えた斉藤は、デビュー戦決定の質問を受けると目尻を下げた。プロとして迎える節目。29日のウエスタン・中日戦でいよいよ実戦マウンドに上がる。

 「やっぱり打者と対戦しないと、野球をやっている感じがあまりない。初めて試合で投げさせてもらえるので、すごく楽しみです」

 1回25球程度を想定。思い切り腕を振り、まずは最大の武器である直球を中心に投げ込む構えだ。実戦登板は昨年7月の南北海道大会準決勝・札幌大谷戦以来。「細かい制球とかより、ストライクゾーンに自分の一番強い球を投げる感じでいきたい」と力を込めた。

 一歩一歩、確実に成長階段を上ってきた。小林3軍投手コーチ・強化担当の下、体幹を鍛えるなど体づくり中心のメニューをこなし、技術面を磨いている。22日のシート打撃では打者8人に投げ、自己最速タイの151キロを計測。打者を詰まらせる場面もあった。

 直球の球質は“ズドン”という形容詞がふさわしい重い球だ。肉体強化に加え、指導を受ける下半身の使い方を実践することで、投球に変化を感じるようになった。

 「腕が走るようになってきた。出力の仕方も少しずつだけど、うまくなってきているのかな」。今は力任せに投げ込んでいた高校時代にはない感覚がある。

 小林コーチは若鯉に感じる無限の可能性を言葉に変えた。「素材だけで野球をやってきて、あれくらいの球が投げられた。体の使い方とかいろいろと覚えていったら自然とね(球速などは上がってくる)」。初登板に向けては「自分の長所で勝負してほしい」と背中を押した。

 189センチ、91キロの恵まれた体格。パワーピッチャーとしての素質を十分に持ち合わせる。「真っすぐで勝負できる投手になりたいと目標を掲げて入ってきた。ぶれることなく続けていきたい」。18歳の言葉は、直球のように真っすぐだった。

 ◆斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日生まれ、18歳。北海道出身。189センチ、91キロ。右投げ左打ち。投手。背番号47。22年度ドラフト1位。今季推定年俸800万円。苫小牧中央では甲子園出場経験なし。直球の最速は151キロ。

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