【安仁屋宗八氏の眼】広島・大瀬良は「前夜の今季初勝利があって、動じることなく投げられたのでは」

 「広島4-2巨人」(7日、マツダスタジアム)

 広島が今季初の連勝。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)は今季初勝利の大瀬良大地投手(31)に粘りの投球を称えつつ「今後の反省材料」を挙げた。

  ◇  ◇

 前夜の今季初勝利があって、カープは比較的楽な気分で試合に臨むことができたと思う。大瀬良も、多くのピンチを背負っても動じることなく投げられたのではないか。

 ただ二回、二、三塁に走者を背負って、投手のビーディに初球を2点タイムリーされた。ここはあまりにもったいない投球として、今後の反省材料としたい。

 結果として6回を7安打、3四球ありながら2失点というのは、よく粘ったが、やはり追い込んで、特に左打者に外角中心の変化球が多かったことも、苦しい投球になった原因と思う。3球勝負、速球を内角へ、という配球がもっと増えてもいい。

 展開としては六回1死二、三塁のピンチをしのいで、その裏、大瀬良の代打・堂林の一発で大きく勝利に近づいた。こうした、流れの面でも広島有利に働いたことで、より新井監督の采配が際立つことになる。この連勝でさらに気分よく次戦に臨めるだろう。

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