広島・マクブルーム チーム1号「4番」弾“初陣”星の新井監督「一番期待するのは打点」

 1回、先制3ランを放つマクブルーム(撮影・田中太一)
 初の対外試合で勝利し、首脳陣とタッチを交わす新井監督
 1回、先制3ランを放ったマクブルーム(撮影・田中太一)
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 「練習試合、DeNA1-3広島」(19日、アトムホームスタジアム宜野湾)

 広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が、対外試合初戦となったDeNAとの練習試合(宜野湾)で初回1死一、二塁のチャンスにいきなり先制3ランを放った。今季も4番起用が濃厚な大砲がチーム1号を記録し、“初陣”の新井貴浩新監督(46)に白星をプレゼントした。

 チーム1号はやはりこの男のバットから飛び出した。初回1死一、二塁。4番・マクブルームが平良の初球136キロを左翼スタンドにライナーで突き刺す先制3ランだ。

 「ツーシームだったと思う。インコース寄りのちょっと厳しめ。彼(平良)は球が動く投手だったので、沈んできたところをどうにかすくい上げることができた」

 クレバーな男は冷静に分析してみせた。前打者デビッドソン四球のあとの初球を果敢に狙い、最高の結果に変えてみせた。

 新井監督は「順調にきている。練習のときからずっと調子がいい。基本的に彼を4番でと考えています。一番期待するのは打点。その打点がホームランになれば最高ですね。普通にやれば(本塁打は)去年の数字は超えてくると思います」と話した。来日1年目の昨季はコロナ禍もあり、来日は3月にずれ込み、開幕にも間に合わなかった。その中で打率・272、17本塁打、74打点の成績を残した。4番の筆頭候補として期待する助っ人に今季はそれ以上の成績を期待した。

 今年は初めてキャンプに参加。初日からフルメニューをこなしてきた。「日本式の練習は自分に合っている。2年目を迎えて、この練習をしながら、みんなでシーズンの準備をしたい」と意欲的。動きの良さも目につく。守備練習ではハッスルプレーでチームを盛り上げる場面も。

 「オフの間にヨガをやったりとか、体のモビリティ(運動性向上)に取り組んだ。そういう意味で動作的な部分、可動域とか増えているかもしれない。オフの間、しっかり頑張って良かった」

 練習試合ながら新井監督の初陣に白星をプレゼントした。

 「新井新監督の下、打順はチームが伝えてくれたことを全うする。僕自身は野球選手として試合に出て鋭いスイングをしながら打点を稼ぐ。そこは意識しながらやりたい」

 献身的にチームのためにプレーするだけ。数字の目標は掲げない。だが、2年目の爆発へ期待は高まるばかりだ。

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