カープ秋山の新打法に新井監督お墨付き 「攻撃的に」右足の踏み込み重視

 「広島春季キャンプ」(3日、日南)

 広島・秋山翔吾外野手(34)が3日、新井貴浩監督(46)から打撃改造のお墨付きを得た。オフ期間から、右足を踏み込む打撃フォームに注力してきた背番号9。全体練習後に指揮官から直接チェックを受け、目指す方向性について背中を押された。移籍2年目のシーズン。理想の形へ仕上げていく。

 抱えていたもどかしさは、通算2203安打の指揮官が拭い去ってくれた。秋山は全体練習後、朝山打撃コーチとティー打撃を行った。そこに新井監督も加わり、直接チェックを受けた。「かなりポジティブに『なるほどな』という時間、きっかけはもらった」と収穫を持ち帰った。

 約20分間に及んだ“新井塾”のテーマは体重移動について。打つポイントを引きつけていた昨季までの打撃を変更し、オフ期間からは右足の踏み込みを重視した新たな打撃フォームに挑戦している。

 その中で「どうしても投手(側)に流れていく感覚に怖さがあった」という。それを指揮官に見てもらい「僕個人としては、かなり行っている感じがする打ち方をした。でも、監督とコーチの見た目では、それぐらい打ちにいく動作は許容範囲内。崩れる心配もない」と目指す打撃の方向性についてお墨付きをもらった。

 より右足を踏み込む狙いは、昨季までの経験から。「バットに一応、当たるけど捉えられない、当たらないというのが多かった。それだったら攻撃的に攻めていける打ち方も、やれた方がいいかなというのが頭にあった」と明かす。力強い打球、長打を増やしたい意図ではなく「もう少し勝負をかけにいくような感覚。今の時期は、そこを特化して」と継続して取り組む。

 指揮官直々のチェックは、朝山コーチが“橋渡し役”。「(監督は)左右で違いはあるにしても、いろんな選手を見てきている方。きっかけを作ってくれたのは朝山さん」と同コーチにも感謝した。

 新井監督は「彼ほどの実績と経験があれば、キャンプでいろいろ試せばいい。なぜなら“帰る場所”があるから。『結果に関係なく、どんどん試して』と言った」と試行錯誤を重ねる背番号9の背中を押す。

 この日は投手が登板するフリー打撃の打席にも立ち、キャンプで初めて全体の打撃練習のローテーションにも入った。「最終的にいい数字が残るよう、引き出しの一つになってくれたら」と秋山。実績十分のバットマンは感覚と対話を重ね、打撃を作り上げていく。

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