カープ上本×奨成〝広陵タッグ〟結成 後輩思う上本が「殻破るきっかけに」

後輩の中村奨と合同自主トレを行う上本
肉体強化を図る中村奨
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 広島の上本崇司内野手(32)と中村奨成捕手(23)が、来年1月に福山市内で合同自主トレをすることが22日、わかった。上本からの誘いで実現した初めての“広陵タッグ”となる。肉体強化などをメインテーマに、春季キャンプに向けて準備をしていく。

 初めての“広陵タッグ”結成だ。年齢差などもあり、これまでは上本が中村奨と一緒に練習したり助言したりすることは少なかった。そういった中、上本からの誘いで実現した合同自主トレとなる。

 「技術的に教えることはない。体づくりを助言できれば。しっかりやります」と上本。後輩への思いがあるからこそ、言葉にも力が入る。中村奨にとって、肉体強化は入団以来のテーマだ。19年オフから本格的に筋力トレなどを始め、現在の体重は83キロ。合同自主トレでは、俊敏性を高めるメニューも組み込まれる見込み。体のキレが増せば、技術力向上の大きな土台となる。

 上本は今季、開幕スタメンを勝ち取るなど自己最多の94試合に出場。キャリアハイの打率・307を残した。一方で中村奨は、昨季を下回る27試合の出場にとどまった。7月7日に出場選手登録を抹消されて以降は、1軍に再昇格できないままシーズン終了。打率・193、0本塁打、5打点と飛躍の1年にはならなかった。

 中村奨は今年1月、巨人・小林や中日・大島らと合同自主トレを行っていた。「奨成はめちゃめちゃ練習する選手」と上本。潜在能力の高さを分かっているからこそ、自らの殻を破るきっかけにしてほしいとの思いも込められている。

 もちろん打撃練習にも力を入れる。今季限りで現役を引退した中田廉氏が練習をサポートしてくれる可能性もあるという。上本と中田氏は広陵時代の同級生で3年間、同部屋で過ごした間柄。春季キャンプを前に生きた球で打撃練習ができれば、大きなメリットとなる。

 来季は新井新監督が指揮を執る。激しいチーム内競争が始まるまで、1カ月余り。生まれ変わるチームで存在感を示すため、2人は充実した汗を流すつもりだ。

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