カープ堂林 足も武器に定位置奪う 今季は勝負強さ評価で5000万円更改

 広島は1日から主力選手の契約更改がスタート。堂林翔太内野手(31)は1400万アップの5000万円に到達。勝利打点がマクブルームに続くチーム2位の8度と勝負強さが高く評価された。10年目で自己最高の成績を残した上本崇司内野手(32)は倍以上アップの2900万円だった。(金額は推定)

 区切りの5000万円到達も納得。堂林のプロ13年目は勝負強さが光った。勝利打点はマクブルームの10度に続く8度。7度の西川を抑えてチーム2位と貢献した。

 「代打の部分をかなり評価してもらいました」

 代打では7月17日・巨人戦(東京ド)の満塁本塁打を含む打率・303、3本塁打、8打点と切り札的存在に成長した。

 「開き直れたのがいい結果につながったのかな」

 ただ、代打に甘んじるつもりはない。目指すは定位置獲得だ。坂倉の捕手専任で空いた三塁、外野は秋山、野間、西川と右投げ左打ちが並ぶ。長打力のある右打者という特徴を生かせば、食い込む余地も生まれてくる。

 「どこでもいいので試合に出たい。秋のキャンプではいい時間を過ごせた。このオフは危機感を持って過ごしたい」

 キャンプでは新井監督から打撃指導を受け、多くの課題が見つかった。一つ一つをクリアしていくことで定位置獲得へ近づく。

 球団からは指揮官が掲げる機動力野球への期待もかけられた。20年には17盗塁を記録。「投手のクセを盗むことは好き。脚力で勝負するより、そういうところで走っていきたい」

 勝負強さプラス足。さまざまなアピールポイントで、レギュラーを奪うつもりだ。

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