「がががが がむしゃら」カープ来季キャッチフレーズ決定 新井監督「がむしゃらの最上級」
広島は23日、来季のキャッチフレーズ「がががが がむしゃら」を発表した。新井貴浩新監督(45)を迎えて臨む来季。伝統の猛練習にくじけず、がむしゃらに駆け抜けた選手時代の指揮官のように戦い抜く覚悟が込められた。この日の「ファン感謝デー」は地元テレビ局の生放送内で実施。新たなスローガンの下、覇権奪回を狙う。
生放送終盤にユニホーム姿で登場した新井監督と選手会長の大瀬良が、ボードを裏返した。毎年注目が集まる、来季のキャッチフレーズ発表の瞬間。ボードの裏にはユニークなデザインで「がががが がむしゃら」と記されていた。
「がむしゃら」という言葉を前面に押し出した新スローガン。新井監督は「素晴らしいんじゃないですか。『がむしゃらの最上級』と思ってもらえばいいですね。今のカープにとってすごく必要な、大切なことだと思う」と笑顔でうなずいた。
ロゴのデザインには汗と土を表現。そこには伝統の猛練習に耐えて泥と汗と涙にまみれながら、がむしゃらに駆け抜けた選手時代の指揮官のように、新たなシーズンを戦い抜くという決意が込められている。
現役時代、がむしゃらという言葉を「大切にしていた言葉」と振り返った新井監督。長丁場のペナントレースを戦う上ではもちろん、良い時も悪い時もある。だからこそ、選手たちには「うまくいかない時の方が多いと思う。そういう時に思い出してほしい」。時に背筋を伸ばし、思うように進まない時に心を奮い立たせる言葉になることを願った。
昨年は「バリバリバリ」、今季は「ガツガツ GUTS!」と同じ言葉を繰り返して強調する、リズムのいいフレーズが用いられてきた。来季も近年同様、親しみやすいキャッチフレーズとともに再出発する。
V奪回への道は、すでに始まっている。21日までは日南秋季キャンプが行われ、若手を中心に鍛錬を積んできた。新井監督はファンへ、力強く決意を表明して締めくくった。
「私も来年が待ち遠しいです。おそらくファンの方も待ち遠しいのではないでしょうか。たくさんマツダスタジアムに来てください。真っ赤に染めて、選手に力をください。私たちはみんなの気持ちを真っ赤に燃えさせるように頑張りたいと思います」。ひたむきに泥臭く、そして歯を食いしばりながら、頂点まで駆け上がっていく。