阪神・ドラ1立石 涙の4三振「悔しいです…」 3戦ぶりスタメンも16打席ノーヒット チーム交流戦ワースト12敗目

 「阪神0-1西武」(16日、甲子園球場)

 この夜の悔し涙がルーキーをきっと強くする。阪神は今季4度目の零封負けで西武に交流戦優勝を許した。ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=はチャンスで凡退するなど、4打席連続三振。甲子園がため息に包まれる中、目を真っ赤にして雪辱を誓った。チームは交流戦が18試合制となった2015年以降では球団ワーストの12敗目。17日の楽天戦(甲子園)が交流戦最終戦となる。

 試合終了後の整列を終えると、深くうつむき目を真っ赤にした。苦しい胸の内があふれ出す。立石は3試合ぶりのスタメン復帰も4三振。黄金ルーキーにプロの壁が立ちはだかっている。

 「悔しいです…」。ベンチ裏に姿を現した22歳は、こみ上げてくるものをこらえるように天を仰いだ。特に悔やまれるのは1点を追う七回だ。2番手・ウィンゲンターに対して、佐藤輝、高寺の安打でつくった1死一、三塁の好機。一打同点の場面で打席へと向かった。だが、2球で追い込まれると、最後は外角低め156キロに手が出ず見逃し三振。ベンチへ戻ると、ぼうぜんとした様子で瞳を潤ませた。

 それでも試合は待ってはくれない。挽回の好機が訪れたのは0-1のまま迎えた九回2死一塁の場面。しかし、守護神・甲斐野にカウント1-2と追い込まれると、5球目のフォークにバットが空を切った。勝者と敗者の残酷なコントラスト。最後の打者となった立石は、交流戦初優勝を決めた西武ナインに背を向け唇をかみしめた。これで16打席連続無安打。「技術も足りないですし、もったいない打席も多いなと思っています」。厳しい事実を何とか受け止め、言葉を絞り出した。

 チームも交流戦が18試合となった2015年以降、ワーストとなる同12敗目。1試合を残し、18試合制以前も含めチーム史上最低勝率となることが確定した。

 暗い数字が並ぶが、球団初のセ・リーグ連覇へ、立ち止まってはいられない。藤川監督は「先人たちも言いますけどね、何番に入ってもチャンスが回ってくるし、それはもう…。強すぎる刺激なのか、耐えうる刺激かというところは、すごく選手に成長において重要なのかなと思います。一人ずつ成長具合も違いますので」と心中をおもんぱかりつつ「一番重要なことはタイガースの中で、しっかり活躍できる選手になっていく」と奮起を促した。

 指揮官の思いを感じ取っているかのように、悩めるルーキーは必死に前を向いた。「(涙を)次につなげられるように頑張ります。もう技術で解決するしかないんで、練習します」。先輩たちも通った道だ。痛みの分だけ、待っているのは大きな希望。立石よ、強くなれ-。

 ◆佐藤輝(21年)8月19日DeNA戦で球団新人最多の23号本塁打を放ったが、そこから深刻な不調に陥る。8月22日中日戦第1打席から10月3日中日戦第4打席にかけて、59打席連続無安打となり、プロ野球最長記録を更新してしまった。

 ◆森下(23年)開幕戦スタメンを勝ち取ったものの、4月16日時点で打率.161と苦しみ、登録抹消。5月20日広島戦で1軍戦復帰したが、11試合出場の後再び2軍落ちを味わった。V決定後も不振に陥り、9月29日DeNA戦で3打数無安打で途中交代すると、悔し涙を流した。

 ◆交流戦ワースト勝率 阪神は今季の交流戦で5勝12敗となった。年間18試合となった15年以降の敗戦数最多だった11敗(16、18、24年)を超え、最多となった。また、仮に17日の楽天戦に勝っても、最終成績は6勝12敗で勝率は.333どまり。18年の.353(6勝11敗1分け)を下回り、交流戦チーム最低勝率の更新が決まった。

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