カープ坂倉 来季捕手一本で打倒会沢 相手は絶対的な扇の要「結果出すしかない」

藤井ヘッドコーチ(右)のアドバイスに真剣な表情で聞き入る坂倉(撮影・立川洋一郎)
藤井ヘッドコーチ(右)の指導を受けて練習に取り組む坂倉
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 「広島秋季キャンプ」(8日、日南)

 広島は8日、宮崎県日南市で3年ぶりとなる秋季キャンプを開始した。来季から捕手に専念する坂倉将吾捕手(24)は“打倒会沢”への決意を示し、初日から捕手のフルメニューを消化。午後からは新任の藤井ヘッドコーチから直接指導を受けるなど、正捕手の高い壁を越えるべく鍛錬を積む。

 一つ一つの行動に、自覚と強い意志が感じられた。捕手一本で挑む来季。強い日差しを浴び、坂倉は初日から精力的に汗を流した。「ケガなくメニューもこなせましたし、良かったかなと思います」と充実の表情で、夕暮れ時まで及んだ練習を振り返った。

 全体練習開始前。野手陣の集合では声出し役を買って出た。「個人個人が、どうやったらチームのためになるかを考えてやっていきましょう」とナインをもり立てると、午前11時前から1時間ほどブルペンにこもった。

 ケムナ、遠藤、高橋昂の投球を受け、自身の感じたことをその都度伝えた。投球後には考え方を共有。「時間が許される限り(球を)捕りたい」。正捕手獲得のためには会沢という高い壁を越えなければならない。「やるしかないので。本当にやるしかないし、結果を出すしかない。それじゃないと使ってもらえない」と絶対的な扇の要を超えていくことに闘志を燃やした。

 10月15日に新井新監督と面談し、捕手専任を告げられた。坂倉自身も捕手への思いが強くあった中、自身が切り出す前に指揮官は捕手専任の旨を伝えてくれたという。出番がない場合に内野でスタメン出場する選択肢はなくなり、これまで以上に捕手としての技術向上が不可欠になった。

 この日は午後からの重点練習で、藤井ヘッドコーチから初指導を受けた。捕球から送球に移る動作を課題にしており、同コーチからは身ぶり手ぶりを交えて約1時間、考え方を教わった。

 藤井ヘッドは「スローイングはキャッチングだと思っている。捕ってスタート。捕るだけなのは走者がいない時だけやから、ほとんどそんな状況はない。スローイングのために捕りなさい」と指導内容を明かした。坂倉本人も「新しく、どんどん取り入れられればという気持ち」と成長への一助にしていく構えだ。

 来季につながる土台を整える鍛錬の秋。「どんどんチャレンジして、いいモノがつくれるように。本当に極めていきたい」と坂倉。正妻への道を自らの手で切り開いていく。

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