カープ大瀬良 2日DeNA戦ぶっつけ先発 エース帰還で崖っぷちの鯉を救えるか

 不振で2軍再調整していた広島・大瀬良大地投手(31)が、2日のDeNA戦(マツダ)で1軍復帰先発する。8月13日に出場選手登録を抹消。2軍での実戦登板は経ず“ぶっつけ”でのマウンドに臨む。チームは3位・阪神に痛恨の同一カード3連敗で自力でのCS進出の可能性が消滅。奇跡の大反攻へ、エースが負の流れを断ち切り、救世主となる。

 徳俵に足がかかったチームを救えるのは、この男しかいない。ペナントレースは残り19試合。奇跡のAクラス入りに向け、大瀬良が救世主としての役割を担う。「(1軍に)呼ばれたということは必要とされていると感じる。できる限りのことはやってきた。チームが勝つために、何とかいい投球をしたい」と自覚をにじませた。

 今季はここまで、19試合に登板して7勝7敗、防御率4・46。8月12日の巨人戦(東京ドーム)では今季最短タイの3回5安打5失点で降板し、翌13日に出場選手登録を抹消された。抹消時には2軍での登板を挟んで復帰するプランも浮上したが、2軍戦の登板を一度も経ずに1軍舞台に立つ運びとなった。

 ただ“ぶっつけ本番”に心配はいらない。好調時より体の開きが早かったことなどを修正。さらに「肩回り、胸郭回りも硬さがあって、動きが悪くなっていた部分もあった。体の使い方を整えて、出力を上げるためにトレーニングも多めにやってきた」と明かす。

 2軍再調整前の直近3試合のうち、2試合が3回KO。投球内容と結果が伴わない状況を打開しようと、あらゆる角度から自分自身を見つめ直してきた。

 もちろん、勝利を求めて仲間が必死にプレーするグラウンドに自分が立てていない歯がゆさも抱いていた。「同じところで戦えていない悔しさはあったし、いろいろな思いはありました。やれることをやって、1日でも早くという思いでやってきました」と汗を流した日々を振り返った。

 佐々岡監督は「チームもこういう状況なので。大瀬良も僕と話をして、状態がいいということで投げさせます」と期待を寄せた。

 チームは阪神に痛恨の同一カード3連敗を喫し、ゲーム差を4・5に広げられた。奇跡の扉をこじ開けるには、白星を積み上げるしかない。「とにかくチームの勝利のためにやる。少しでもチームが勝てる確率が上がる投球内容、登板にしたい」と大瀬良。約3週間に及んだ不在への回答は、マウンドで示す。

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