カープ Aクラス入り正念場もまだまだ諦めない! 3連勝中の燕戦で巻き返せ!

 7回、満塁の好機で空振り三振に終わった長野(撮影・佐藤厚)
 4連敗を喫した河田監督代行(撮影・佐藤厚)
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 「DeNA3-0広島」(21日、横浜スタジアム)

 広島は今季11度目の完封負けで4連敗。DeNA戦は1分けを挟んで7連敗した2001年以来21年ぶりの6連敗となった。先発の大道が序盤にソロ本塁打3本で3失点し、攻撃陣も6安打無得点。借金は今季ワーストタイの6に膨らみ、3位・阪神とは2・5ゲーム差に開いた。Aクラス争いに踏みとどまるためにもここが正念場だ。

 勝利の余韻をかみしめるDeNAナインを背中に、鯉戦士は道具を片づけ三塁側ロッカーに歩を進めた。敵地に乗り込んでの3連戦は3連敗。同戦は1分けを挟んで7連敗した01年以来となる6連敗となった。河田監督代行は「何ともできなかった」と悔しさを言葉に変えた。

 大道は三回まで毎回ソロ本塁打を浴び3失点。二回は2死から京山に左翼席へプロ初本塁打を運ばれた。右腕に浴びた一発だけにチームに与えた影響は小さくなかった。

 打線は京山を攻略できない。試合前の投球練習で1球もストライクが入らなかったが、試合が始まると右腕はストライク先行の投球。先頭・堂林は空振り三振に打ち取られた。

 「(制球が)バラバラだったら攻撃もいろいろ考えようとは思っていたけど、堂林を斬ってから全部ストライク先行。全くイメージが(違った)というところ」。直球を高めに配球した伊藤のリードにも「はまってしまった」と振り返った。

 救援陣が力投し、3点差で迎えた七回1死一、二塁からの代打攻勢も実らなかった。代打・松山の三邪飛は宮崎がフェンスにぶつかりながら好捕した。ヤクルトを追うチームの勢いが表れているようにも見えた。

 今季11度目の完封負けで4連敗。借金は今季ワーストタイの6に膨らんだ。3位・阪神とのゲーム差も2・5に広がった。Aクラス争いに身を置くチームは、今が正念場だ。

 コロナ禍に見舞われ主力選手を欠いた中での戦いが続く。離脱者の復帰は「早いやつで25日にやっと練習できるくらいだから、甲子園(30日からの阪神戦)くらいからになるんじゃないかな」と監督代行。23日からのヤクルト、巨人との6連戦は現有メンバーでの戦いを強いられる。

 黒星が先行する状況でも、ベンチでは若鯉を筆頭に声が出続けている。「まだ28試合ある。日々、気持ちを新たにやっていかないと本当にズルズルいってしまう。そこは、こっちが雰囲気というか、そういう作り方もしないといけない」。チーム力が試されている今、全員の力で壁を乗り越えていく。

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