広島4年ぶりAクラス、2位ターン 後半戦へ佐々岡監督「楽しみな戦いになる」

 「ヤクルト4-2広島」(24日、神宮球場)

 広島はヤクルトに競り負け、4連勝を逃した。投手陣がソロ本塁打4本を被弾。攻撃陣は、松山の中犠飛と長野の中堅フェンス直撃の適時二塁打の2点に終わった。敗れはしたものの、2勝1敗と勝ち越して終え、46勝46敗3分けで阪神と並び2位で前半戦を折り返した。Aクラスでのターンは4年ぶりだ。佐々岡真司監督(54)は後半戦へ向け「本当に楽しみな戦いになる」と前を向いた。

 前半戦を勝利で締めくくれなかった。投手陣はソロ本塁打4本を被弾。下半身の張りで秋山を欠いた打線は2得点に終わり、4連勝を逃した。

 佐々岡監督は「勝って後半に、という気持ちでいました」と悔しさを募らせた。それでも「最低限の(勝率)5割というところ」と借金なしでの折り返しに手応えを口にした。

 大きな山と谷を乗り越え、前半戦を46勝46敗3分けで阪神と勝率で並び2位で終えた。Aクラスターンは4年ぶり。指揮官にとっては初めてだ。

 球団記録に並ぶ6連勝で開幕スタートダッシュに成功。貯金6で鬼門の交流戦を迎えた。だが、5勝13敗の最下位。貯金を使い果たし、借金2でリーグ戦再開。借金は最大5まで膨らんだ。

 「当然、大きい。そこからチームの雰囲気も変わってきた」

 得点力不足だったチームは秋山加入により好転。好機がつくれ、得点力もある秋山を3番に据えたことで打線に芯ができた。刺激を受けたナインのバットも鋭さを増してきた。

 15~17日の巨人戦は打線がつながり3試合連続満塁弾で3連勝。今季苦杯をなめていた東京ドームで初勝利し、その後も圧倒した。22、23日のヤクルト戦は秋山が2試合連続本塁打を放ち勝利に貢献した。

 「つなぎ役、また一発を打つということもできている」。攻撃陣の中心ですごみを見せる背番号9。準備など若手の手本としても頼もしい限りだ。6月上旬に下半身のコンディション不良で戦列を離れた西川が復帰すれば、打線の厚みはさらに増すことになる。

 投手陣は守護神・栗林へつなぐ「勝利の方程式」を固められたことが収穫だ。七回は主に矢崎が担い、八回は森浦が勝ち取った。イニング別失点では八回が最も多い。森浦が継続してリードを守り続ければ白星はグッと近づいてくる。

 指揮官は「ベンチに控えている選手もみんな一緒に戦っている。一体感がある。後半も今のような戦いをすれば良い戦いができる。本当に楽しみな戦いになる」と力を込めた。勝負の後半戦。全員で追う首位ヤクルトの背中。白星を重ねて何度も笑顔の花を咲かせてみせる。

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