カープの秋山 8日昇格即スタメン 佐々岡監督明言「当然」2軍4試合出場で準備完了
広島に新加入した秋山翔吾外野手(34)が7日、ウエスタン・ソフトバンク戦(由宇)に「1番・中堅」でスタメン出場。3打数無安打だったが、予定通り8日の中日戦(バンテリン)から1軍に昇格し、即スタメン出場することも決まった。2軍では4試合に出場し、1試合でフル出場も経験。準備を終えたバットマンが、チームを勝利に導く。
蒸し暑さいっぱいの由宇で、秋山がハツラツと動いた。バットでは3打数無安打ながら鋭いスイング。守備でも確実なプレーだ。高2軍監督はにっこり。順調な仕上がりに目を細め、言葉を紡いだ。
「全然(試合出場していなかった)ブランクは感じなかった。投手の投球に入っていく姿勢はさすが」
秋山は2軍で4試合に出場。6月初旬に新型コロナウイルスに感染し、実戦から遠ざかっていたこともあり、徐々に打席数と出場イニングを増やしてきた。九回降雨コールド引き分けとなった6日には、フル出場も経験した。
打撃成績は12打数5安打1打点、打率・417を残した。8日・中日戦から1軍合流を示唆していた佐々岡監督は阪神戦後「あしたから来ます」と話した上で、スタメン出場についても「当然、そういう準備をしてもらっているのでスタメンで行くでしょう」と明言した。
新たな挑戦に臨む秋山が加われば選手層に厚みが出る。激しいチーム内競争による戦力アップという相乗効果も生まれる。チームにとって何にも代えがたい起爆剤となりそうだ。
入団会見で秋山は「取ってもらった以上、しっかりとしたプレーで歓声、拍手をもらいたい気持ちはすごくある」と前を向いた。目下、2位・巨人の背中を追うチーム。その一翼となる。