広島 森下続投も「結果的に失敗」 出口見えない4度目4連敗でBクラス転落

 6回、山崎に逆転本塁打を浴びた森下(撮影・三好信也)
 6回、4失点で降板した森下(撮影・三好信也)
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 「ヤクルト10-6広島」(18日、神宮球場)

 広島がヤクルトに逆転負けを喫し、4位に転落した。Bクラスは今季初めて。森下暢仁投手(24)は、六回に山崎に逆転3ランを許すなど六回途中4失点で5敗目となった。七回にはケムナらが5失点と投手陣が乱れ、4連敗で借金は今季ワーストを更新する「4」と負の連鎖が止まらない。首位ヤクルトとのゲーム差は12・5まで広がった。

 神宮の三塁側ファウルゾーンを、佐々岡監督は視線を落としてクラブハウスへ歩いた。首位を独走するヤクルトに逆転負け。借金は今季ワーストを更新する「4」になり、66試合目で初めてBクラスに転落。指揮官は、4位について問われると「まだまだね。しっかりあした頑張るだけです」と言葉を紡いだ。

 投手陣が17安打を許して10失点。先発の森下は一発に沈んだ。2-1の六回。2死から一、三塁とされると、山崎に逆転の右越え3ランを被弾。「本当に、やってはいけないことをやってしまいました」と悔しさをにじませた。

 直球がシュート回転するなど、本調子ではなかった。初回から毎回出塁を許し、得点圏には4度走者を背負った。それでも粘りの投球で1失点にしのいでいた中、五回を投げ終えて球数は104球となっていた。

 森下が任された回を投げ終えて、勝ちパターンの投手にバトンを渡すのが理想だ。首脳陣は六回の攻撃で森下をそのまま打席に送り、六回の続投を決断したが…痛恨の被弾で121球で力尽きる結果に。右腕が神宮で喫した黒星は、プロ6試合目で初となった。

 指揮官は続投について「球数も多くなったのであの回(六回)までとは決めていたんですけど」と説明。高橋投手コーチは「結果的には失敗だったという気がします」と話したが、中継ぎ陣の苦しい台所事情も伺える。

 八回と九回の勝ちパターンは徐々に固まりつつある一方で、森下に代わって登板したターリーは山田に左越えソロを被弾。さらに佐々岡監督が「追い上げた中で(勝ちパターンの)ケムナを投入しましたけどね」と振り返ったように、1点差に迫った直後の七回から起用したケムナは、先頭からの四球などで4失点。流れを食い止められなかった。

 交流戦から続く負の流れを断ち切れず、今季4度目の4連敗。打線は終盤に食らいつき、13安打で6点を奪った。粘りを見せた攻撃陣とともに、トンネルの出口を見つけ、同一カード3連戦3連敗は避けなければならない。

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