3連戦5発にも広島・佐々岡監督「われわれの野球を見失わず、投手を中心に守ってつないで」

 球審に選手交代を告げる佐々岡監督(撮影・立川洋一郎)
 8回、左中間へ二塁打を放つ会沢(撮影・立川洋一郎)
 8回に登板し1イニングを無失点に抑えた森浦(撮影・立川洋一郎)
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 「広島1-0中日」(22日、マツダスタジアム)

 広島は六回に代打・堂林が本塁打。天敵・柳から今季22イニング目で初得点。これを先発のアンダーソンから矢崎-森浦-栗林とつなぎ逃げ切り、今季4度目の同一カード3連勝に導いた。

 佐々岡真司監督は「昨日、一昨日と打線が打って勝った中で、今日は本当、苦手な柳投手ということで接戦になるだろうなという展開の中で、なかなか攻略できずに、アンダーソンが頑張ってくれました」と振り返った。

 均衡を破ったのは堂林の代打弾。

 「(柳の)投球を見ていたら、低め、コース、キレ、すべてにおいてすばらしい投球をされていた。そういう投手ですし、今年うちは(得点を)取っていないので、ナゴヤドームで打席に立ち、球を見ているということで期待をして出していますけど、本当に期待に応えてくれた。なかなか連打というのが難しい状況だったので、一発は大きかった」

 先発のアンダーソンは来日最速となる153キロの速球を武器に6回無失点と好投した。

 「アンダーソンは前回、球質が…と思っていたんですけど、今日はまた初めて投げたときの真っすぐの勢いがあったと思いますし、そこで空振り、ファウルがあった中での6回だと思う。その後は、7回の矢崎、8回の森浦がしっかり抑えてくれて、栗林につながったと思います」

 なかなか決まらない栗林までの勝ちパターンの継投。この日は矢崎、森浦が結果を残した。

 「固定できれば一番なんですけど、流動的になるだろう。矢崎はこういうところで経験なかった中、自分が開幕からしっかりと結果を残したところで、ああいう場面で使った。ケムナ、塹江…、(相手)打者によって流動的になると思います」

 前カードの巨人3連敗から中日には3連勝と盛り返した。

 「3つジャイアンツに負けて地元に帰ってきて、満員の中、ファンの後押しがあって、昨日まではファンがスカッとする試合だったと思うし、今日は今日で投手戦ということでドキドキしならもね。勝ちきれるのは選手に自信になると思うし、昨日までの試合とは違った試合で明後日からの交流戦に臨めると思います」

 3連戦で本塁打5発が効果的に飛び出した。

 「ずっとつないでつないでと点を取ってきた中で、一発というのは必ず点が入るし、大きい。1戦目、2戦目はそう感じましたし、今日は1本で勝てたわけなので。大きいですけど、われわれの野球を見失わず、投手を中心に守って、(打線は)つないでというのは変わらずにやっていかないといけない」

 交流戦はマツダスタジアムでのロッテ戦からスタートする。

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