広島・堂林 540日ぶり一発 久々1番で連勝導いた 指揮官「期待に応えてくれた」

 3回、先制2ランを放ってナインの祝福に笑顔で応える堂林(撮影・立川洋一郎)
 3回、今季1号となる先制2ランを放つ堂林
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 「広島6-0DeNA」(23日、マツダスタジアム)

 広島の堂林翔太内野手(30)が540日ぶりの本塁打となる先制1号2ランでチームを連勝に導いた。三回2死二塁から、20年10月30日の中日戦以来、2年ぶりの一発を中越えに運んだ。同年11月7日の阪神戦以来の1番で、マルチ安打と期待に応え、チームは今季DeNA戦5連勝。球団通算4500勝まであと2勝とした。

 手に残る感覚で確信した。高く、力強く広島の空に舞い上がった白球を見ながら、堂林は一塁へ向かう。グングン伸びた打球。バックスクリーン左に突き刺さった瞬間、チームメートは拳を突き上げ、スタンドを埋めた鯉党は歓喜に震えた。

 「感触はすごく良かったので入ると思いました」

 三回2死二塁。高めの直球を捉えた。「真っすぐで押してきた部分もあったし、0-2からファウルを打ってから真っすぐ一本で」。読みがピタリと当たった2年ぶりの1号2ランだった。

 「懐かしい感じがしました」

 森下と並んだお立ち台。大歓声をいっぱいに浴びたダイヤモンド一周の感想を聞かれたプリンスは、そう言って白い歯を見せた。20年10月30日の中日戦以来、540日ぶりの本塁打。久しぶりに味わう最高の瞬間だった。

 チームは前日22日から打順を変更。開幕から1番を担ってきた西川を3番で起用したため、1番が日替わりになった。堂林の1番起用は20年11月7日の阪神戦以来。朝山打撃コーチは抜てき理由を「練習での内容が一番良かった」と説明し、「野球の神様は見ているね」とにっこり。佐々岡監督も「本当に期待に応えてくれた」と白い歯をこぼした。

 夢をかなえ、カブスのユニホームを着て活躍する鈴木誠に刺激を受けている。メジャー初安打を記録した日には連絡を取った。堂林は「頑張っている姿はもちろん見ています。自分も頑張ろうという気持ちになります」と力を込めた。

 六回先頭では左前打を放ち、4得点の起点となった。四回1死一、二塁の守備では、本塁へ好返球して失点を防ぎ、森下を攻守で援護した。

 「まだ4月なので、一試合一試合戦っていくだけ。あまり先のことは見ずに、勝ちを重ねていけば最終的にいい位置にいれるとは思う。明日もしっかり勝てるように頑張ります」。堂林は気持ちを引き締め、前を向いた。今後も目の前の一球に全力を尽くす。

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