カープ栗林 圧巻3人斬りで今季本拠地初S 初登板で制球イマイチ→即フォーム修正奏功
「広島3-2阪神」(31日、マツダスタジアム)
本拠地のマウンドは広島・栗林良吏投手(25)のものだった。九回2死。上本がマルテの中飛を捕球してゲームセット。「1点差だったし、6連勝も懸かっていた。いろんな意味で緊張した場面。いい形で終えられて良かった」。1回無安打2奪三振無失点で、開幕6連勝を手繰り寄せた。
最少リードで出番が来た。近本をフォークで空振り三振。糸原は3ボールからカウントを整えて空振り三振。「粘れたのは収穫です」。今季初セーブを挙げた27日のDeNA戦は2四球を与えるなどして1点を失っていたが、この日の指先に狂いはなかった。
「投げにいくときに、お尻が捕手の方じゃなくて、どちらかというと一塁側の方に(倒れていた)」
前回登板から中3日。横山投手コーチとフォームを修正したことが結果に結び付いた。足の上げ方も工夫。クイック気味にすることで球威を失わずに制球力向上につなげた。
昨季から続くマツダスタジアムでの連続無失点試合は「28」に伸びた。「プラスに捉え、そこを継続して」と前を見据える。
「チームの状態もいい。自分の1球でチームの状態を変えることができるポジションなので、責任感を持って連勝に貢献できるように、名古屋に行っても頑張りたい」。頼れる守護神が力を込めた。