広島 36年ぶり純和製メンバーで開幕 吉兆!86年Vの再現で熱狂呼び起こす

 「オープン戦、広島3-8ソフトバンク」(20日、マツダスタジアム)

 広島が1986年以来36年ぶりとなる純和製メンバーで開幕戦に挑むことが濃厚となった。20日、チームの練習に初合流したライアン・マクブルーム内野手(29)は一通りのメニューをこなすなどしたが、今後は1軍が在広時には練習、遠征時は2軍で数試合に参加するため、本格合流は次週以降の見込み。36年前は、ミスター赤ヘル・山本浩二引退に花を添えるリーグV。“熱い秋”への吉兆だ。

 “あの年”、広島は最後の最後まで熱く燃えた。レギュラーシーズンでは巨人を大まくりでうっちゃり、日本シリーズも接戦に次ぐ接戦。引き分けも含め全8試合が、どちらに転ぶか分からない大熱戦を演じ、カープファンの熱狂を呼んだ。

 そのシーズン開幕戦、1番・高橋慶彦から9番・北別府学と並んだスタメンはもちろん、登録メンバーはすべて日本人。当時は外国人選手がいなかったという事情はさておき、それ以来の純和製で開幕を迎えるという事実は変わらない。あの熱狂を呼び起こすきっかけには、十分だ。

 もちろんシーズンが始まれば、助っ人の働きは必要不可欠。この日、右の大砲として期待のかかるマクブルームが初合流し、ナインにあいさつすると、その後は一通りの試合前練習メニューをこなした。

 マツダスタジアムに「大リーグでもこれほどの球場はない」と好印象を受け、さらに「(ナインには)非常にウエルカムしてくれた」と、すんなり溶け込めた様子のマクブルーム。

 外野守備、一塁守備などを無難にこなし、打撃練習ではサク越え1本ながら、入団会見でも「持ち味」と話していたセンターから右へ、広角に打ち返す姿が印象的だった。ソフトバンクとのオープン戦ではベンチに入り、ゲームの雰囲気を身体に染みこませた。

 現状は「85~90%」という。「2、3試合で(残り)10%を上げられる。そんなに時間はかからないと思います」と話したが、佐々岡監督は「来週、練習はこっち(1軍)に入って、こっちが遠征に行った時にファームで試合に出る」と、しっかり仕上げることを優先させるつもりだ。

 それまでは、純和製。86年の歓喜再び-。すべてをプラスに受け止め、スタートを切る。

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